藤岡陽子 : ウィキペディア(Wikipedia)

藤岡 陽子(ふじおか ようこ、1971年7月21日『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.463 - )は、日本の小説家、看護師。本名、中原陽子。2児の母。

経歴

京都府京都市に生まれる。同志社高等学校では赤神諒と同期。同志社大学文学部卒業。卒業後は文章を書く仕事がしたいと1994年に報知新聞社にスポーツ記者として勤務し、高校野球やゴルフを取材する。整理部を経て1997年9月、およそ3年半で退社。その後、タンザニア・ダルエスサラーム大学に留学し、スワヒリ語科で学ぶ 。卒業はせず帰国し、1999年に大阪文学学校(夜間部)に通い、小説を書いては投稿する日々を続けるが落選が続く。2年連続で「オール読物新人賞」の最終候補に残るが、その後結婚し、出産したことで小説を書く余裕を無くしてしまう。また、経済的に夫に依存することに不安を感じ、慈恵看護専門学校を卒業して、看護師資格を習得。小説を書きたいという気持ちは依然として強かったため、2006年、再び大阪文学学校(昼間部)で学び、同年「結い言」で宮本輝が選考する第40回北日本文学賞選奨を受賞。その後、2年連続で「小説宝石新人賞」の最終候補に残り、2009年『いつまでも白い羽根』でデビュー。

2017年現在、京都市内の脳外科に勤務する。

著書

  • いつまでも白い羽根(2009年6月 光文社 / 2013年2月 光文社文庫)
  • 海路(2011年6月 光文社)
  • トライアウト(2012年1月 光文社 / 2015年3月 光文社文庫)
  • ホイッスル(2012年9月 光文社 / 2016年11月 光文社文庫)
  • 手のひらの音符(2014年1月 新潮社 / 2016年9月 新潮文庫)
  • 波風(2014年7月 光文社 / 2019年6月 光文社文庫)
  • 闇から届く命(2015年2月 実業之日本社)
    • 【改題】むかえびと(2018年4月 実業之日本社文庫)
  • 晴れたらいいね(2015年7月 光文社 / 2017年8月 光文社文庫)
  • おしょりん(2016年2月 ポプラ社 / 2023年6月 ポプラ文庫)
  • テミスの休息(2016年4月 祥伝社)
    • 【改題】陽だまりのひと(2019年4月 祥伝社文庫)
  • 満天のゴール(2017年10月 小学館 / 2023年3月 小学館文庫)
  • この世界で君に逢いたい(2018年7月 光文社 / 2021年8月 光文社文庫)
  • 海とジイ(2018年11月 小学館 / 2022年9月 小学館文庫)
  • 跳べ、暁!(2020年7月 ポプラ社 / 2022年7月 ポプラ文庫)
  • きのうのオレンジ(2020年10月 集英社 / 2023年8月 集英社文庫)
  • メイド・イン京都(2021年1月 朝日新聞出版)第9回京都本大賞受賞
  • 金の角持つ子どもたち(2021年5月 集英社文庫)
  • 空にピース(2022年2月 幻冬舎 / 2024年1月 幻冬舎文庫)
  • リラの花咲くけものみち(2023年7月 光文社)第45回吉川英治文学新人賞受賞 第7回未来屋小説大賞第1位

アンソロジー

「」内が藤岡陽子の作品

  • リアルプリンセス(2017年1月 ポプラ社 / 2019年4月 ポプラ文庫)「あの人は海を捨てた」

メディア・ミックス

映画

  • おしょりん(2023年10月20日福井先行公開、11月3日全国公開、主演:北乃きい)

テレビドラマ

  • いつまでも白い羽根(2018年4月7日 - 5月26日、全8回、東海テレビ、主演:新川優愛)
  • 満天のゴール(2023年3月25日、全1回、NHK BS4K、主演:桜井ユキ

ラジオドラマ

  • 海路(2014年7月5日、NHK-FM「FMシアター」)
  • トライアウト(2015年9月13日 - 10月18日、全6回、NHKラジオ第1放送「新日曜名作座」、出演:西田敏行・竹下景子)
  • 晴れたらいいね(2016年2月29日 - 3月4日、3月7日 - 11日、全10回、NHK-FM「青春アドベンチャー」)
  • 満天のゴール(2018年2月17日・24日、NHK-FM「FMシアター」、出演:内山理名・西尾まり)

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