咲妃みゆ : ウィキペディア(Wikipedia)

咲妃 みゆ(さきひ みゆ、1991年咲妃みゆ 公式プロフィール BLUE LABEL。3月16日 - )は、日本の女優・歌手。元宝塚歌劇団雪組トップ娘役。

宮崎県児湯郡高鍋町、日向学院高等学校出身。身長160cm。血液型A型。愛称は「ゆうみ」。

所属事務所はBLUE LABEL。

来歴

2008年、宝塚音楽学校入学。

2010年、宝塚歌劇団に96期生として入団。入団時の成績は11番。月組公演「THE SCARLET PIMPERNEL」で初舞台。その後、月組に配属。

2012年、龍真咲・愛希れいかトップコンビ大劇場お披露目となる「ロミオとジュリエット」で、新人公演初ヒロイン。続く「春の雪」(バウホール・日本青年館公演)で、バウホール・東上公演初ヒロイン。

2013年の「月雲の皇子」で2度目のバウホール公演ヒロイン。続く「ルパン」で2度目の新人公演ヒロイン月組新人公演 山内和宏氏次女・暁千星 大役抜てき Sponichi Annex。。続く「THE MERRY WIDOW」(ドラマシティ・日本青年館公演)で、2度目の東上公演ヒロイン。

2014年1月29日付で雪組へと組替え『2014年 宝塚Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2015年、80-81頁。ISBN 978-4-908135-34-7。。同年9月1日付で雪組トップ娘役に就任。早霧せいなの相手役として、翌年の「ルパン三世/ファンシー・ガイ!」でトップコンビ大劇場お披露目。マリー・アントワネット役を演じる。

2017年7月23日、「幕末太陽傳/Dramatic “S”!」東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を早霧と同時退団。早霧とのコンビは平成のゴールデンコンビと謳われ咲妃みゆインタビュー 宝塚退団後初のコンサート『Concierto del Tango-タンゴのすべて-』に挑む メディアスパイス。、トップ就任後の大劇場主演作が5作連続で客席稼働率100%超えを達成し、これは宝塚史上初の記録となった宝塚トップに就いた瞬間カウントダウン、早霧の退団 日刊スポーツ。。

退団後は2018年の「越路吹雪物語」(テレビ朝日系)で、テレビドラマに初出演。宝塚OGでもある乙羽信子役を演じる。また同時期に退団した同期で元花組トップ娘役・花乃まりあと、初舞台以来となる共演を果たした。

2021年、第46回菊田一夫演劇賞の演劇賞を受賞第46回菊田一夫演劇大賞は風間杜夫、演劇賞に加藤和樹・海宝直人ら ステージナタリー。。

人物

3歳下の妹がいる『波瀾爆笑!?我が人生 咲妃みゆ/宝塚GRAPH 2014年10月号』 阪急コミュニケーションズ、2014年、78-81頁。。小さい頃から身体を動かすことが好きで、とても活発な子どもだった。小学5年生から妹とともにクラシックバレエを習い始める (Internet Archive)。

宝塚ファンのいとこの影響で宝塚に憧れを持つ時期もあったがすぐに諦め、中高一貫校時代は合唱部に所属し、ごく普通の学生生活を送っていた。

大学受験を控えた時期に目標が定まらずにいた姿を見て、父親から「同世代の女の子が夢に向かって頑張っている姿を一度見てきなさい」と音楽学校の願書を渡され、受験を勧められた。願書の締切間近に受験を決意し、約2ヶ月間のレッスンを経て、初めての受験で合格した。受験のため宝塚へ赴いた際に、月組公演「ME AND MY GIRL」を観たのが初めての宝塚観劇だった。

芸名は、いとこの好きな漢字と本名に由来する。愛称の由来は本名から。

宝塚歌劇団時代の主な舞台

初舞台

  • 2010年4 - 5月、月組『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』(宝塚大劇場)

月組時代

  • 2010年6 - 7月、『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』(東京宝塚劇場)
  • 2010年9 - 11月、『ジプシー男爵-Der Zigeuner Baron-』『Rhapsodic Moon(ラプソディック・ムーン)』
  • 2010年12 - 2011年1月、『STUDIO 54(スタジオ フィフティフォー)』(ドラマシティ・日本青年館) - ベッキー・ヤング
  • 2011年3 - 5月、『バラの国の王子』 - 新人公演:王子(本役:花陽みら)『ONE』
  • 2011年7 - 10月、『アルジェの男』 - 新人公演:フランソワーズ(本役:愛希れいか)『Dance Romanesque(ダンス ロマネスク)』
  • 2011年11 - 12月、『アリスの恋人』(バウホール・日本青年館) - ドードー
  • 2012年2 - 4月、『エドワード8世』 - ルイーズ・ブルックス、新人公演:メアリー王女(本役:愛風ゆめ)『Misty Station』
  • 2012年6 - 9月、『ロミオとジュリエット』 - 新人公演:ジュリエット(本役:愛希れいか) 新人公演初ヒロイン
  • 2012年10 - 11月、『春の雪』(バウホール・日本青年館) - 綾倉聡子 バウ・東上初ヒロイン
  • 2013年1 - 3月、『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』 - 小公女/幼少時代のオスカル、新人公演:ジョアンナ(本役:玲実くれあ)
  • 2013年5月、『月雲(つきぐも)の皇子(みこ)』(バウホール) - 衣通姫 バウヒロイン
  • 2013年7 - 10月、『ルパン-ARSÈNE LUPIN-』 - マリ・テレーズ、新人公演:カーラ・ド・レルヌ(本役:愛希れいか)『Fantastic Energy!』 新人公演ヒロイン
  • 2013年11 - 12月、『THE MERRY WIDOW』(ドラマシティ・日本青年館) - ハンナ・グラヴァリ 東上ヒロイン
  • 2013年12月、『月雲(つきぐも)の皇子(みこ)』(天王洲 銀河劇場) - 衣通姫
  • 2014年1月、『New Wave!-月-』(バウホール)

雪組時代

  • 2014年3月、『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』(全国ツアー) - ロザリー/オスカル(幼少時代)
  • 2014年6 - 8月、『一夢庵風流記 前田慶次』 - 捨丸、新人公演:歌比丘尼(本役:早花まこ)『My Dream TAKARAZUKA』

雪組トップ娘役時代

  • 2014年10月、『伯爵令嬢』(日生劇場) - コリンヌ トップお披露目公演
  • 2015年1 - 3月、『ルパン三世 -王妃の首飾りを追え!-』 - マリー・アントワネット/マリー・カペー、新人公演:一座の踊り子『ファンシー・ガイ!』 大劇場トップお披露目公演
  • 2015年5月、『星影の人』 - 玉勇『ファンシー・ガイ!』(博多座)
  • 2015年7 - 10月、『星逢一夜(ほしあいひとよ)』 - 泉、新人公演:立ち売り(本役:妃桜ほのり)『La Esmeralda(ラ エスメラルダ)』
  • 2015年11 - 12月、『哀しみのコルドバ』 - エバ・シルベストル『La Esmeralda(ラ エスメラルダ)』(全国ツアー)
  • 2016年2 - 5月、『るろうに剣心』 - 神谷薫
  • 2016年6 - 8月、『ローマの休日』(中日劇場・赤坂ACTシアター・梅田芸術劇場) - アン王女
  • 2016年10 - 12月、『私立探偵ケイレブ・ハント』 - イヴォンヌ『Greatest HITS!』
  • 2017年2月、『星逢一夜(ほしあいひとよ)』 - 泉『Greatest HITS!』(中日劇場)
  • 2017年4 - 7月、『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)』 - 女郎おそめ『Dramatic “S”!』 退団公演

出演イベント

  • 2012年12月、タカラヅカスペシャル2012『ザ・スターズ!〜プレ・プレ・センテニアル〜』
  • 2014年12月、タカラヅカスペシャル2014『Thank you for 100 years』
  • 2015年12月、タカラヅカスペシャル2015『New Century,Next Dream』

宝塚歌劇団退団後の主な活動

舞台

ドラマ

  • 2018年1 - 2月、テレビ朝日系『越路吹雪物語』第7 - 29話 - 加治信子
  • 2019年5月、BSテレ東『やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛』第7話 - お幽
  • 2019年10 - 12月、関西テレビ放送『まだ結婚できない男』 - 森山桜子
  • 2022年3月、テレビ朝日系『津田梅子〜お札になった留学生〜』 - 森常
  • 2022年8月、テレビ東京系『警視庁強行犯係 樋口顕 Season2』第6話 - 秋本波花
  • 2024年1月、TBS系『不適切にもほどがある!』第1話 - 田代
  • 2024年4月、テレビ朝日系『警視庁・捜査一課長スペシャル』 - 押尾貴代

配信ドラマ

  • 2021年2 - 3月、TELASA『主夫メゾン』 - 白木マリ

映画

  • 2020年9月、『窮鼠はチーズの夢を見る』 - 大伴知佳子
  • 2021年10月、『アイの歌声を聴かせて』 - ムーン声の出演。

受賞歴

  • 2014年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2013年度新人賞
  • 2015年、『阪急すみれ会パンジー賞』 - 娘役賞『2015年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2016年、85頁。ISBN 978-4-908135-68-2。
  • 2016年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2015年度優秀賞『2016年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2017年、77頁。ISBN 978-4-86649-005-2。
  • 2021年、第46回『菊田一夫演劇賞』 - 演劇賞

注釈

出典

参考文献

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/04/04 22:10 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「咲妃みゆ」の人物情報へ