ピエール・ルメートル : ウィキペディア(Wikipedia)

ピエール・ルメートル(Pierre Lemaitre, 1951年4月19日Pierre Lemaitre - Livres, citations, photos et vidéos - Babelio.com - )は、フランスの小説家、推理作家、脚本家。

経歴・人物

1951年、パリ生まれ楽天ブックス: その女アレックス - ピエール・ルメートル - 416790196X : 本。少年期をパリ北部近郊セーヌ=サン=ドニ県のオーベルヴィリエ、ドランシーで過ごした。成人向けの職業教育の場で、主に図書館員を対象に文学を教えながら、連続テレビドラマの脚本家として活躍する詳細表示 - 中野区立図書館。2006年、カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ第1作『悲しみのイレーヌ』で小説家デビュー、同作でコニャック市ミステリ文学賞他4つのミステリ賞を受賞する。2009年、『死のドレスを花婿に』がフランス国鉄ミステリ文学賞で次点に選ばれるAmazon.co.jp: 死のドレスを花婿に: ピエール・ルメートル, 吉田恒雄: 本

カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ第2作『その女アレックス』は、フランスでリーヴル・ド・ポッシュ読者大賞ミステリ部門(2012年)、イギリスでインターナショナル・ダガー賞(2013年)を受賞、日本でも、『このミステリーがすごい!2015』海外部門第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第1位、「ミステリが読みたい!」海外編第1位、「IN★POCKET文庫翻訳ミステリー・ベスト10」第1位、本屋大賞翻訳小説部門第1位となり、文春文庫版は60万部を超えるヒット作となる。

6冊目の小説である『天国でまた会おう』はミステリではなく、第一次世界大戦をテーマとしたもので、ゴンクール賞に選ばれた。日本語訳は日本翻訳家協会賞翻訳特別賞(2016年)を受賞。また英訳はインターナショナル・ダガー賞(2016年)を受賞し、前年の『傷だらけのカミーユ』に続き2年連続3回目の受賞となった。また『天国でまた会おう』は2017年にアルベール・デュポンテルの監督・主演により同名で映画化されており、ルメートルがデュポンテルと共同で脚本を執筆し、でを受賞している。

著書

カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ

#邦題原題刊行年FRA刊行年月Japan訳者出版社 Japan備考
1悲しみのイレーヌTravail soigné 2006年2015年10月|橘明美文藝春秋〈文春文庫〉三部作第一作
2その女アレックスAlex 2011年2014年9月橘明美文藝春秋〈文春文庫〉三部作第二作
3わが母なるロージーLes Grands Moyens別題Rosy & John2011年2014年2019年9月橘明美文藝春秋〈文春文庫〉中編作品。番外編
4傷だらけのカミーユSacrifices2012年2016年10月橘明美文藝春秋〈文春文庫〉三部作第三作

災厄の子供たち三部作

#邦題原題刊行年FRA刊行年月Japan訳者出版社 Japan
1天国でまた会おうAu revoir là-haut2013年2015年10月平岡敦早川書房〈ハヤカワ・ミステリ文庫〉早川書房(単行本)
2炎の色Couleurs de l'incendie2018年2018年11月平岡敦早川書房〈ハヤカワ・ミステリ文庫〉早川書房(単行本)
3われらが痛みの鏡Miroir de nos peines2020年2021年6月平岡敦早川書房〈ハヤカワ・ミステリ文庫〉

その他

#邦題原題刊行年FRA刊行年月Japan訳者出版社 Japan
1死のドレスを花婿にRobe de marié2009年2009年7月吉田恒雄柏書房
2015年4月文藝春秋〈文春文庫〉
2監禁面接Cadres noirs2010年2018年8月橘明美文藝春秋
3 僕が死んだあの森Trois jours et une vie2016年 2021年5月 橘明美文藝春秋

※括弧内の邦題は『その女アレックス』の「訳者あとがき」に記載された仮の書名。

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