宮脇千鶴 : ウィキペディア(Wikipedia)

宮脇 千鶴(みやわき ちづる、1976年6月18日 - )は、日本のアニメーター(演出家、アニメ監督)。大分県出身。

経歴・人物

1997年、嵯峨美術短期大学ビジュアルコミュニケーションデザインを卒業。『金田一少年の事件簿』(1997年 - 2000年)第37話「「雪夜叉伝説殺人事件」ファイル1」が初の参加作品となる。その後は原画を中心に活動した。

2005年、ジャンプフェスタ・アニメツアー2005で公開された銀魂『何事も最初が肝心なので多少背伸びするくらいが丁度良い』で原画を担当し、最初から最後までの15年に渡って『銀魂』のアニメーション制作に参加した。なお、当初は「あのちょっと変わったマンガか~」という印象だった。翌2006年4月4日からサンライズが制作し、テレビ東京で放送された『銀魂(第1期)』第1話「てめーらァァァ!!それでも銀魂ついてんのかァァァ!(前編)」において、佐藤陽子と共同で作画監督を担当した。『銀魂'(第2期)』第1話(第202話)「春休み明けは皆ちょっと大人に見える」からは絵コンテ・演出などを担当し、『銀魂゜(第3期)』 第1話(第266話)「一時停止はうまい具合には止まらない」より藤田陽一から監督を引き継いだ。

また、『銀魂』の初代監督の高松信司を監督とする『美男高校地球防衛部LOVE!』では副監督・デザインコンセプトを担当した。『美男高校地球防衛部HAPPY KISS!』の制作時、高松が「いつもどおり、『なんかいい感じに描いて』」と宮脇に依頼した結果、「いい感じ」に仕上がったとしている。

『銀魂 THE FINAL』では監督・脚本などを担当した他、監修の藤田と協力して絵コンテを担当した。なお、ダビング作業中に音響監督の高松が「大丈夫なの?これ本当に完成するの?」と心配したものの、初号試写上映後に高松は最初に拍手した他、宮脇にLINEで「完成してよかったです」と称賛した。宮脇によると「先代の藤田さんから受け取った“クソ重たいバトン”を落とさずに最後まで走り切れた。」としている。なお、『銀魂』本誌がアプリ連載へ移行と同時期にアニメーション制作の企画が開始し、「最後の話、映画じゃないと無理でしょ!」と宮脇が提案したため、劇場版の制作が決定した。

日本サンライズ(現:サンライズ)が制作した「『戦闘メカ ザブングル』が子供のころから大好き」な作品としている。

文化放送『裏方ラジオ』MCの松原秀とは『銀魂゜(第3期)』第3話(第268話)「ベギラマな夏 / 何もねぇよ夏2015」からの知り合いである。

参加作品

『銀魂』シリーズ

  • 銀魂(2005年、2006年 - 2021年)
    • 監督(第266話 - )
    • 演出 - 第202話、第218話、第226話、第231話、第242話、第252話、第254話、第265話
    • 絵コンテ - 第218話、第226話、第231話、第254話、第256話、第266話、第270話、第305話、第317話、第328話、第333話、第354話、第357話、第361話、第367話
    • 作画監督 - 第1話、第8話、25話、第34話
    • 『何事も最初が肝心なので多少背伸びするくらいが丁度良い』(2005年、OVA、原画)
    • 『美味いモノは後回しにすると横取りされるからやっぱり先に食え』(2014年、OVA、絵コンテ・演出)
    • 劇場版 銀魂 新訳紅桜篇(2010年、原画)
    • 劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ(2013年、絵コンテ、演出)
    • 銀魂 THE FINAL(2021年、監督脚本、絵コンテ、「作画スタッフ」の声)

注釈

出典

外部リンク

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