堀越耕平 : ウィキペディア(Wikipedia)

堀越 耕平(ほりこし こうへい、1986年〈昭和61年〉11月20日 - )は、日本の漫画家。愛知県出身。名古屋芸術大学卒業。

経歴

東邦高等学校を経て、名古屋芸術大学デザイン学部イラストレーションコースに進学する。在学中、読切『ヌケガラ』で第72回(2006年下期)手塚賞佳作を受賞した。

卒業前に読切『テンコ』を『赤マルジャンプ2007 SUMMER』(集英社)に掲載してデビューを果たす。この時点での漫画歴は2年半。堀越は新人紹介ページで「ギリギリで掲載決定だったそうです。奇跡です奇跡」とコメントしており、デビューを喜ぶと同時に大学の方も「単位を取りまくらないと留年」という状態だった。その後さらに『赤マルジャンプ』2008 WINTERに読切『僕のヒーロー』を掲載した東海テレビ『夢、未来!』2008年6月22日放送

『週刊少年ジャンプ』(集英社)2010年2号に読切『逢魔ヶ刻動物園』を掲載。この読切を元に『週刊少年ジャンプ』2010年32号から2011年19号まで『逢魔ヶ刻動物園』を連載する。

『少年ジャンプNEXT!』(集英社)2011 SUMMERに読切『宇宙少年バルジ』を掲載。この読切を元に『週刊少年ジャンプ』2012年25号から『戦星のバルジ』を連載する。

しかし、『戦星のバルジ』は短期間で終了したため精神的に落ち込み、新しいネタが思いつかなくなり、もう漫画は描けないと考えるほどだったというCSフジ『漫道コバヤシ』(漫道コバヤシ漫画大賞2015発表SP!!、ゲスト:堀越耕平、2016年1月19日)。しかし、過去の読切で最も書きやすかった『僕のヒーロー』に活路を見出し、『週刊少年ジャンプ』2014年32号より『僕のヒーローアカデミア』の連載をスタート。同作は今までで最も楽しく描いているという。

2019年『僕のヒーローアカデミア』でハーベイ賞BestManga部門を受賞。

人物像

デビュー作『テンコ』の赤マルジャンプ掲載時、レポート担当記者のピクシーによれば「手塚賞のパーティで会った時は作風と違って、意外と明るくてビックリした」と回想されている。

涙腺が緩いと自認している。

趣味

大学時代は、和太鼓を趣味としており、赤マルジャンプに『テンコ』掲載時の自画像も和太鼓だった。

映画『スパイダーマン』(監督:サム・ライミ、2002年)をきっかけにアメリカン・コミックスを読むようになる。ヒーローや洋画や特撮が好きで、仕事場ではスパイダーマン・バットマン、ガメラ・ゴジラなど多数のキャラクターのフィギュアがたくさん飾ってあるガイガン山崎, 2016年06月19日, 堀越耕平『僕のヒーローアカデミア』インタビュー 師弟関係の描写はあの映画からの影響大!! そして今後の展開でデクたちの“アレ”が変わる……!?, このマンガがすごい!。

好きなミュージシャンとして「Syrup16g」、「セツナブルースター」、「plenty」を挙げる。

特技

耳を動かせる。

漫画関係

好きな漫画は『ONE PIECE』、『AKIRA』、『鉄コン筋クリート』、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』、『NARUTO -ナルト-』、『ちびまる子ちゃん』。新井英樹の大ファンで、幼少時は『ドラゴンボール』が好きだった。絵に関しては、長田悠幸に多大な影響を受けている。

前述のように愛知県出身であるため、登場キャラクターの名前に愛知の地名を使うこともある『逢魔ヶ刻動物園』1巻110ページ。。また、動物園や水族館が好きで、幼い頃から名古屋港水族館に通っていたため、『逢魔ヶ刻動物園』に出てくる「丑三ッ時水族館」のデザインは「自然と」同水族館に近いものになっていった『逢魔ヶ刻動物園』3巻152ページ。。

デビュー前、『ONE PIECE』のイラストコーナー「ウソップギャラリー海賊団」にイラストを投稿しており、23巻で作者の尾田栄一郎によって採用された。堀越は尾田に直接礼を言うことを目標とし、2015年のジャンプ作家による新年会でそのことを伝えることができた。この顛末は『ONE PIECE』77巻の質問コーナー「SBS」でも紹介された堀越Twitter 2015年4月3日。。『僕のヒーローアカデミア』アニメ版のコーナー「You are MY HERO」では、自身のヒーローとして尾田栄一郎を挙げたTHE MOVIE 〜2人の英雄〜』公式 2018年9月29日(2018年10月22日閲覧)。

作品

漫画

  • 太字は連載作品
  • 略称
    • 掲載誌WJ:週刊少年ジャンプ、赤マル:赤マルジャンプ、NEXT!:少年ジャンプNEXT!、0:週刊少年ジャンプ0(いずれも集英社)、(再):再録
    • 収録O - 〇:逢魔ヶ刻動物園〇巻、S:戦星のバルジ、B:僕のヒーローアカデミア
タイトル 形式 掲載号 収録 備考
ヌケガラ 読切 - 第72回手塚賞佳作作品
テンコ 赤マル2007 SUMMER - デビュー作。47P
僕のヒーロー 赤マル2008 WINTER0(再) O - 5 『僕のヒーローアカデミア』の前身。47P
進化ラプソディ 赤マル2008 SUMMER - 49P
逢魔ヶ刻動物園 WJ 2010年2号 O - 4 連載版の前身。センターカラー47P
逢魔ヶ刻動物園 連載 WJ 2010年32号 - 2011年19号 O
宇宙少年バルジ 読切 NEXT! 2011 SUMMER - 『戦星のバルジ』の前身。52P
戦星のバルジ 連載 WJ 2012年25号 - 2012年41号 S
僕のヒーローアカデミア WJ 2014年32号 - 連載中 B 代表作 ハーベイ賞BestManga部門受賞

その他

  • 『マイアニマル』(土田健太)単行本1巻帯推薦文・イラスト
  • 『呪術廻戦』(芥見下々)単行本5巻帯推薦文・イラスト、単行本内イラスト寄稿

関連人物

師匠

  • 田中靖規『逢魔ヶ刻動物園』2巻26ページ。

アシスタント

  • ミヨカワ将 - 『逢魔ヶ刻動物園』連載時代。「三代川将」名義『逢魔ヶ刻動物園』1 - 2・5巻スタッフクレジット。。
  • 大竹利朋 - 『逢魔ヶ刻動物園』連載時代。「大竹利明」名義『逢魔ヶ刻動物園』3 - 5巻スタッフクレジット。。
  • 芝田優作 - 『逢魔ヶ刻動物園』連載時代『逢魔ヶ刻動物園』5巻スタッフリスト。。
  • 渡辺千紘 - 『戦星のバルジ』連載時代堀越Twitter 2015年10月6日。。
  • ホリエリュウ堀越Twitter 2015年12月4日
  • あきやま陽光
  • 川口勇貴週刊少年ジャンプ2021年30号巻末コメント。

参考文献

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/02/28 14:11 UTC (変更履歴
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