石田奈央美 : ウィキペディア(Wikipedia)

石田 奈央美(いしだ なおみ、1969年8月6日 - 2019年7月18日)は、京都アニメーションに所属していた日本のアニメーションカラーデザイナーである。

生涯

父親は着物の名布染め、母は西陣織帯の織工と、両親ともに日本の伝統工芸に携わっていた。幼い頃から美術工芸に興味を持ち、中学生の頃に『銀河鉄道999』のファンになり、シリーズのファンアートを描いたこともあった。京都府立洛水高等学校を卒業後、病院で看護師として働き始めたが、専門学校に通いアニメーションを学ぶために仕事を辞めた。

専門学校を卒業して間もなく、1992年に22歳で京都アニメーションに入社。最初の仕事は『犬夜叉』など京都アニメーションが下請けであったシリーズのカラーチェックとセル画が含まれた。スタジオがオリジナル作品を作り始めると、石田はスタジオのカラー部門の中心になった。主要なアニメーションプロデューサーとしてのスタジオの初期の作品の中で、彼女のクレジットには、『AIR』の3つのエピソードのデジタルペイントと、『Kanon』の2つのエピソードのカラーチェッカーおよび設定クリエーターが含まれている。スタジオがさらに作品を制作するにつれて、石田の責任は大きくなり、最終的に彼女はスタジオの2人の主要なカラーデザイナーの1人になった。彼女がカラーデザイナーを務めた作品には、『氷菓』、『涼宮ハルヒの消失』、『甘城ブリリアントパーク』『甘城ブリリアントパーク』Blu-ray BOXの発売を記念した特別編放送決定! 副音声は加隈亜衣さん、藤井ゆきよさんによる録り下ろし、『聲の形』『映画 聲の形』人気漫画が映画化 - 監督に「けいおん」の山田尚子、西屋太志がキャラクターデザイン、『リズと青い鳥』などがある'Liz and the Blue Bird' ('Rizu to Aoi tori'): Film Review

石田は26年間京都アニメーションで働いていたが、2019年7月18日、京都アニメーション放火殺人事件に巻き込まれ死去。石田は両親によって亡くなったと特定された最初の犠牲者である。彼女はスタジオ1の2階で倒れているのが発見され、警察は彼女が10時40分頃に死亡したと判断した。死因は一酸化炭素中毒。警察は7月23日に石田の遺体を両親に引き渡し、7月26日に葬儀が行われた。葬儀では、石田の母親が娘の結婚準備として準備した着物が着せられ、友人や同僚が出席した 。石田の母親は、スタジオの前の場所に公の記念碑を作ることを提唱した。

作品

石田は50以上の映画やテレビの制作にさまざまな能力で取り組んだ。彼女のカラーデザイナーとしての仕事には次のものが含まれる 。

  • 涼宮ハルヒの憂鬱(2006)-カラーデザイナー、カラー設定(エピソード2、7、13、14)
  • 涼宮ハルヒの憂鬱 セカンドシーズン(2009)-カラーデザイナー、カラーチェッカー(エピソード1、5、6、8、9、12、17)
  • 涼宮ハルヒの消失(2010)-カラーデザイナー
  • 氷菓(2012)-カラーデザイナー
  • 甘城ブリリアントパーク(2014)-カラーデザイナー
  • 映画 聲の形(2016)-カラーデザイナー、カラー設定
  • リズと青い鳥(2018)-カラーデザイナー、カラーチェッカー
  • ツルネ -風舞高校弓道部-(2018)-アシスタントカラーデザイナー(エピソード3、7、11、14)

出典

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/11/29 07:40 UTC (変更履歴
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