2020年 第92回 アカデミー賞特集(2020年) 全部門ノミネート・主演女優賞

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映画.com 第92回アカデミー賞特集

2020年2月9日(現地時間)に開催された第92回アカデミー賞授賞式。「パラサイト 半地下の家族」の歴史的快挙で幕を閉じました!

Nominate - 全部門ノミネート作品 -

主演女優賞

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2011年、舞台「天使にラブソングを」の英国ツアーで主人公デロリス役を務め、13年にはオフ・ウエストエンドで上演された「カラーパープル」の主役セリー役に抜てきされる。その後、15年からブロードウェイでも同役を演じ、16年には第70回トニー賞の最優秀主演女優賞に選ばれた。クリス・ヘムズワースらと共演した「ホテル・エルロワイヤル」(18)でスクリーンデビューし、続けてスティーブ・マックイーン監督の「ロスト・マネー 偽りの報酬」(18)でもメインキャストを務めた。19年には、アメリカで奴隷解放運動に尽力したハリエット・タフマンを描いた映画「ハリエット」でタイトルロールを演じ、第92回アカデミー主演女優賞、同作の主題歌「Stand Up」で主題歌賞にノミネートされている。

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8歳の頃から舞台に立ち、10歳のとき「ノース ちいさな旅人」(94)で映画デビュー。初主演作「のら猫の日記」(96)や「モンタナの風に抱かれて」(98)などで頭角を現す。第61回ゴールデングローブ賞では「ロスト・イン・トランスレーション」(03)でミュージカル/コメディ部門、「真珠の耳飾りの少女」(03)で同ドラマ部門の主演女優賞にダブルノミネート。「アイアンマン2」(10)でマーベル映画に初出演以降、「アベンジャーズ」シリーズを中心にブラック・ウィドウ役を演じ、「LUCY ルーシー」(14)や「ゴースト・イン・ザ・シェル」(17)などのアクション映画にも主演した。スター女優の地位を確立して以降も作品の規模やジャンルを問わず演技力を発揮し、ノア・バームバック監督作「マリッジ・ストーリー」(19)でアカデミー主演女優賞、タイカ・ワイティティ監督の「ジョジョ・ラビット」(19)で同助演女優賞にダブルノミネートされた。

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父は俳優のポール・ローナン。米ニューヨークで生まれ、3歳からはアイルランドで過ごす。9歳から同国のTVドラマに出演し、2007年の「I Could Never Be Your Woman(原題)」でスクリーンデビュー。ジョー・ライト監督の文芸作品「つぐない」(07)で13歳にしてアカデミー賞をはじめ様々な映画賞の助演女優賞にノミネートされ、期待の若手女優として注目を浴びた。その後も、スティーブン・スピルバーグ製作&ピーター・ジャクソン監督の「ラブリーボーン」(09)、再びライト監督と組んだアクション映画「ハンナ」(11)、ウェス・アンダーソン監督の「グランド・ブタペスト・ホテル」(14)など、実力派の監督たちの作品で存在感を発揮。「ブルックリン」(15)と「レディ・バード」(17)ではアカデミー主演女優賞にノミネートされ、実力派女優としての地位を確固とした。「レディ・バード」のグレタ・ガーウィグ監督と再タッグを組んだ「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」(19)では次女ジョーを演じ、3度目のアカデミー主演女優賞ノミネートとなった。

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父親はフランス人、母親はドイツ人。幼い頃よりバレエのレッスンを受け、ニューヨークの学校に通うために母娘で移住する(15歳の時、家庭内暴力を振るっていた父親が母親に射殺される)。膝の怪我でバレエを断念したのち、女優を目指しロサンゼルスへ。1996年「トゥー・デイズ」で本格映画デビュー。その後はキアヌ・リーブス主演の「ディアボロス 悪魔の扉」(97)、「サイダーハウス・ルール」(99)などに出演しスター女優となる。体重を大幅に増量して実在のシリアルキラーを演じた「モンスター」(03)でアカデミー主演女優賞を受賞。「スタンドアップ」(05)でも同賞にノミネートされるなど、人気・実力共にハリウッドのトップに君臨し、女優だけでなく製作方面にも活躍の場を広げる。主な出演作に、「ヤング≒アダルト」(11)、「プロメテウス」(12)、「スノーホワイト」シリーズ(12・16)、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(15)、「ワイルド・スピード ICE BREAK」(17)、製作も兼ねた「アトミック・ブロンド」(17)など。アメリカで実際に起こった女性キャスターへのセクハラ騒動を映画化した「スキャンダル」(20)で、アカデミー主演女優賞に3度目のノミネートを受けた。

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父親はスイス人、母親はノルウェー人。大学在学中に演劇の授業を受けていたことから、演劇にのめり込み、舞台やTVなどで活躍するようになる。リチャード・リンクレイター監督の「バッド・チューニング」(93)でスクリーンデビューし、トム・クルーズの相手役を演じた「ザ・エージント」(96)でブレイク。「ベティ・サイズモア」(00)で主演を務めるなどキャリアを積んだのち、体重を大幅に増やしてイギリス英語をマスターするなど役作りを徹底して臨んだ「ブリジット・ジョーンズの日記」(01)では、多くの女性の共感を呼び、アカデミー主演女優賞候補となった。翌年「シカゴ」でも同賞にノミネートされ、03年に「コールド マウンテン」でアカデミー助演女優賞を受賞した。その後の出演作に「ブリジット・ジョーンズ」シリーズ(04・16)、ピーターラビットの生みの親であるビアトリクス・ポターを演じた「ミス・ポター」(06)など。しばらく出演作に恵まれない時期もあったが19年、「オズの魔法使」で知られるミュージカル女優のジュディ・ガーランドを演じた「ジュディ 虹の彼方に」で、第92回アカデミー主演女優賞を受賞した。

Photo:Getty Images/ロイター/アフロ