39歳で若年性認知症と診断された夫 貫地谷しほり×和田正人が夫婦を演じる「オレンジ・ランプ」予告
2023年5月16日 12:00
貫地谷しほりと和田正人が主演し、実話をもとに夫婦の希望と再生を描く「オレンジ・ランプ」の予告編がお披露目。カーディーラーのトップセールスマンとして順風満帆に過ごしていたが、39歳で若年性認知症と診断された只野晃一(和田)と明るく支える妻・真央(貫地谷)が、“あきらめない人生”を見つけていく姿が切り取られている。
本作は、39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断されながらも、働きながら講演活動を続けている丹野智文さんの実話に基づき、夫婦の9年間の軌跡を描く物語。貫地谷と和田に加え、伊嵜充則、山田雅人、赤間麻里子、赤井英和、中尾ミエらが顔をそろえた。介護の世界を描いた「ケアニン」シリーズのスタッフが製作、第8回上海国際映画祭の最優秀作品賞を受賞した「村の写真集」や「あしたになれば。」の三原光尋が監督を務めた。
「あなたの大切な人が認知症になったら?」という問いかけから始まる予告編は、3期連続で営業成績トップを飾る晃一が、ある日突然、若年性アルツハイマー型認知症と診断され、真央とともに驚き、戸惑う姿を活写。いつも前向きで明るい真央は夫を思い、認知症について調べ、認知症に効くという食べ物を買ってきて、「とにかく何でもやってみよう」と励ます。一方、「認知症と診断された日から全てが変わってしまった」と苦しむ晃一は、退職を決意するまでに追い込まれ、真央に怒りを爆発させる。
互いに思いやれば思いやるほど、気持ちを素直に伝えられず、すれ違うふたり。しかし、「私だって、できることがある」と話す晃一を見て、その本心に気付いた真央は、「自分でできることは、自分でしてもらうの」と娘たちに話す。さらに、認知症の夫を持つ笹塚さゆり(中尾)の言葉に、認知症になっても“あきらめない人生”の大切さを理解していく。映像は、「何があっても、ずっとそばにいるから」と声をそろえる夫婦の姿で締めくくられている。
主題歌は、シンガーソングライター・Charmによるソロユニット「The Charm Park」が書き下ろした「セルフノート」。本作の企画・脚本・プロデューサー・原作を担当した山国秀幸が、脚本執筆中にイメージを膨らませるためにずっと聞いていたことから、「The Charm Park」に主題歌をオファーした。「THE CHARM PARK」は、「誰もが共感してしまうこの素晴らしい物語の主題歌を担当させて頂きました。初めてこの映画を見た時の感動に酔い、自分に『忘れて欲しくない事』をひたすら書いてみました。それをメロディに載せて作り上げたのが今回の『セルフノート』です。インスピレーションが溢れる作品にご一緒出来てとても嬉しいです。沢山の方々がこの映画を見て沢山共感して欲しいです」と、コメントを寄せた。「セルフノート」は6月23日に配信リリースされる。
「オレンジ・ランプ」は、6月30日から東京の新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開。