カンヌ国際映画祭ディレクター、北野武監督のカンヌ入りを心待ち
2023年5月13日 10:00
カンヌ国際映画祭の開幕を直前に控えるなか、映画祭ディレクターを務めるティエリー・フレモーが北野武監督のカンヌ入りを心待ちにしていることを明らかにした。
カンヌ国際映画祭は、世界でもっとも権威のある映画祭として知られている。フレモーは2001年から映画祭ディレクターを務め、映画作品と才能の発掘に力を注いできた。
フレモーはこのほど、ゴールデングローブ賞を主催するハリウッド外国人記者協会でオンラインの記者会見を実施。今年のコンペティション部門に入った作品で個人的にもっとも好きな作品は? という質問に対し、「そんな答えづらい質問はしないください。みんな自分の子どものようなものですから」と苦笑いを浮かべた。
「ただし、今年のセレクションは多様性に富んでいます」とフレモーは続ける。「作品そのものだけでなく、映画監督も若い作家から、 80歳を超えたマリオ・ベロッキオ監督までいます。マーティン・スコセッシ監督も昨年11月に80歳になりました。ふたつのカテゴリー(コンペティション部門&ある視点部門)に選ばれた監督が同じ場所、同じ瞬間にいるのは素晴らしいことです。個人的には北野武監督をお迎えできるのは、すばらしいニュースです」
北野武監督の最新作「首」はカンヌ国際映画祭の「カンヌ・プレミア」に出品される。“本能寺の変”が、戦国武将や忍、芸人や百姓といった多彩な人物の野望や裏切り、運命とともに描いている。
第76回カンヌ国際映画祭は5月16日から27日まで開催される。