故河村光庸プロデューサーの“熱き心” 横浜流星主演「ヴィレッジ」スペシャル映像が公開

2023年3月10日 15:00


貴重なオフショットも公開
貴重なオフショットも公開

俳優の横浜流星と、第43回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した「新聞記者」などで知られる藤井道人監督がタッグを組んだ「ヴィレッジ」のスペシャル映像が披露された。本作の企画・製作・エグゼクティブプロデューサーを務め、2022年6月に亡くなったスターサンズの代表・河村光庸さんの“熱き心”が、スタッフ、キャスト、作品へと受け継がれていく様子を収めている。

河村さんは2008年に映画会社スターサンズを設立して以降、社会性と娯楽性を併せ持った独自の企画力で、「あゝ、荒野」「宮本から君へ」「新聞記者」「MOTHER マザー」「ヤクザと家族 The Family」など、世に一石を投じる作品群を送り出してきた。

河村さんが最後に映画づくりの遺伝子を託した一人が、「新聞記者」の監督に抜てきした藤井監督だ。河村さんが藤井監督を呼ぶのは、企画が行き詰まってピンチに陥ったときだったそう。河村さんにとって藤井監督は“最強の助っ人”であり、藤井監督もまた、それをチャンスに変えて自分の力に還元してきた。

藤井監督は「河村さんは感覚的なところも多いので、脚本づくりは常に難航するんですけど、そのたびに『頼むよ~俺はもう先が長くないんだから~』という技を使ってきて。その言い方はずるいよと思いながらも、わかりましたと(笑)。今回も河村さんがやりたいことをヒアリングしながら脚本に落とし込んでいきました」と企画のスタート秘話を明かしている。

本作「ヴィレッジ」は、夜霧が幻想的な「村」が舞台。どこにも居場所を見つけられずに生きてきた青年・優(横浜)が、唯一の希望を見出していく“光”と、同調圧力、格差社会、若者の貧困、社会構造の歪みといった現代日本が抱える“闇”をあぶり出したサスペンス・エンタテインメントとなっている。

撮影現場には河村さんも精力的に顔を出しており、藤井監督、主演の横浜らと笑顔で写真に収まる貴重なオフショットも披露された。

ヴィレッジ」は、4月21日から全国公開。

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