伝説的な銀行強盗プリティ・ボーイ・フロイド、伝記映画に
2022年11月11日 19:00
1930年代のアメリカで悪名を広めた伝説的な銀行強盗プリティ・ボーイ・フロイドことチャールズ・フロイドの伝記映画「Good Side Of A Bad Man(原題)」の撮影が米ニューメキシコ州のサンタフェで始まり、エミール・ハーシュ、トーマス・ジェーン、ハーベイ・カイテルらが出演することがわかった。
同作は、中西部の貧しい農家の少年フロイドが、大恐慌時代にジョン・デリンジャーらと並ぶ悪名高い犯罪者の一人になるまでの実話が題材。フロイドは、妻のルビーや極貧生活に悩む農民たちの目には、金持ちから金品を盗み、自分が育った貧しいコミュニティに分け与える義賊として映っており、その側面を映画で描き出す。
米Deadlineによれば、フロイド役をハーシュ(「イントゥ・ザ・ワイルド」)が演じるほか、FBI刑事メルビン・パービス役にジェーン(「ザ・プレデター」)、フロイドの父親ウォルター役にカイテル(「レザボア・ドッグス」)、妻ルビー役にアシュリー・ベンソン(「スプリング・ブレイカーズ」)、兄ブラッドリー役にショーン・ハトシー(「バッド・ルーテナント」)がキャスティングされた。
チャールズ・グラスの脚本で「Dig(原題)」のK・アッシャー・レビン監督がメガホンをとる。レビン監督は「チャールズ・フロイドは唯一無二の存在で、彼の物語は時代を超越しているだけでなく、今日もなお苦悩し、出口を見つけようと必死になっているアメリカの多くの人々に語りかけてくる」と話す。「ハワード・ホークス、マーティン・スコセッシ、マイケル・マンなど、犯罪映画の大ファンとして、このプロジェクトは夢のようだ」と熱意を語った。
レビン監督をはじめ、ガブリエル・スミス・アマゴール、ブライアン・カッツとトーマス・ザンベックが製作を務め、出演者のハーシュとジェーン、脚本家のグラスの他、コートニー・ローレン・ペン、ダニエル・S・カミングス、ハリス・タルキン、エマニュエル・モレッティ、ライアン・ベタンス、リー・ブロダが製作総指揮を務める。