ルパン三世の少年時代を描く「LUPIN ZERO」12月に配信決定 舞台は原作連載当初の1960年代・東京

2022年10月24日 04:00


ティザービジュアル
ティザービジュアル

「ルパン三世」シリーズの主人公・ルパン三世の少年時代を描く新作アニメ「LUPIN ZERO」の配信が決定した。今年12月に、新たに始まる動画配信サービスで公開される。発表に合わせて、特報映像(https://youtu.be/q-G6m8crJOc)とティザービジュアルが公開されている。

同作では、故モンキー・パンチさんが原作漫画「ルパン三世」の連載を開始した1960年代を舞台に、ルパン三世を名乗る以前の“少年ルパン”が高度経済成長期の日本を駆け巡る「はじまり」の物語を、原作の「少年ルパン編」からヒントを得つつ、全6話のオリジナルストーリーで描く。

監督は「ルパン三世 PART5」で副監督や脚本、総作画監督などを務めた酒向大輔。「PART5」からは、シリーズ構成の大河内一楼も参加し、同作で作画監督を務めた田口麻美がキャラクターデザインを担う。アニメーション制作は「PART5」ほか多くの「ルパン三世」シリーズ作品を手がけるテレコム・アニメーションフィルム。

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特報映像では、少年時代のルパンの声(キャスト未発表)も披露。60年代の東京の街並みや、ルパンの名が1位に輝く中間試験の成績順位表、謎の女性の姿、まぶしいライトに照らされる少年ルパンの姿などが収録されている。ティザービジュアルは「俺の名はルパン」というキャッチコピーとともに、不敵な笑みを浮かべる少年ルパンの姿が描かれている。

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キャスト、主題歌、公開先となる動画配信サービスは順次発表。11月18~20日に米ニューヨークで開催されるアニメコンベンション「Anime NYC」で世界最速プレミア上映が行われる。

以下に酒向大輔監督と、野崎康次プロデューサーからのコメントを掲載する。


野崎康次(プロデューサー)】
・ルパンの少年時代でアニメを作ろうと思ったきっかけは?

今までアニメーションでは描いていない、そして若かりし頃のルパンを描こうとしたのがきっかけで、モンキー・パンチ先生が原作で少年期(ジャリルパン)描かれていたので、それをイメージして少年時代を描いています。


【酒向大輔(監督)】

・どのように少年像を作り上げていったのか? 描く上で大切にしたことは?

少年ルパン君がどういう少年だったのかは、モンキー・パンチ先生の原作にある少しのエピソードと大人のルパン三世が語っていた思い出を手がかりに想像を膨らませました。僕らが描くルパン三世はアニメの世界にいるルパン三世ではありますが、彼いわく彼自身はルパン家三代目のお坊ちゃんであるとのこと。そのお坊ちゃんの少年ルパン君が13歳だった頃を覗かせてもらう気持ちで、きっとこうだったのかなという可能性のひとつをスタッフで考えていきました。

・舞台を1960年代前半の東京としたことへのこだわりは?

年齢不明、国籍不詳のルパン三世ですが、昔は少年だったことは間違いありません。そのルパン三世がアニメで初めて我々の前に姿を現したのは、昭和46年(1971年)の飛騨スピードウェイです。その時代から思いを馳せると少年の頃はきっと昭和30年代半ば(1960年代)で、その時代、その場所に少年の彼はいたはずだと思います。ですので今回はその時代に少しお邪魔して少年だった頃を覗かせて貰う気持ちで作りました。大人になった本人は子供の頃を見られるのを嫌がるかもしれませんが。

・全6話を通じて物語のテーマは?

職業泥棒の大人のルパン三世ですが、彼が13歳の頃の職業は中学生だったのかなと考えました。家業が泥棒なだけで、まだ継いでいない。そもそも継げと言われて素直に継ぐ性格なのかわかりません。他人から言われたことをやるのは癪(しゃく)に障(さわ)る年頃。かといっていつまでも中学生でいるわけでもない。そんな少年ルパン君が自分で考え、自分で決めていくという物語です。

・これまでのシリーズにない「LUPIN ZERO」で挑戦したことは?

大人のルパン三世にできないこと、彼は謎の男ですが今確実に言えるのは彼が子供に戻ることです。13歳の少年ながら大人顔負けの頭脳はあるけど、体格体力では大人に及ばない彼が知恵と工夫で活躍する。といった物語は今回の「LUPIN ZERO」の特徴です。

少年の頃の彼がのびのびと動き出した結果、見ていてワクワクするアニメーションになりました。ルパン三世を詳しく知らなくても彼の活躍を楽しんで貰えると思います。また大人のルパン三世を知っている方は彼が大人に成長する前のキュートな少年ルパン君がそこにいたんだなと楽しんでもらえると思います。

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