松井玲奈×中島歩「よだかの片想い」予告完成　角銅真実の書き下ろし楽曲が主題歌に

(C)島本理生／集英社　(C)2021映画「よだかの片想い」製作委員会

松井玲奈と中島歩が初共演を果たし、島本理生氏の小説を映画化する「よだかの片想い」のポスタービジュアルと本予告が、このほどお披露目された。

“へたくそだけど私らしく生きる”等身大の女性のリアルを紡ぐ映画シリーズ「（not）HEROINE MOVIES」（ノット・ヒロイン・ムービーズ）の第2弾作品（第1弾は「わたし達はおとな」）。監督は「Dressing Up」の安川有果、脚本は「女子高生に殺されたい」「ビリーバーズ」「夜、鳥たちが啼く」を手掛けた城定秀夫が担当している。

主人公は、理系女子大生の前田アイコ（松井）。彼女の顔の左側にはアザがある。幼い頃、そのアザをからかわれたことがあり、恋や遊びには消極的になっていた。しかし「顔にアザや怪我を負った人」のルポルタージュ本の取材を受けて話題となってから、状況は一変。本の映画化の話が進み、友人の編集者の紹介で、監督の飛坂逢太（中島）と出会う。初めは映画化を断っていたアイコだったが、話をするうちに彼の人柄に惹かれていく。

ビジュアルは、「あなたに、私の左側にいてほしい」という、アイコの“飛坂への想い”を象徴したコピーが添えられ、真っすぐこちらを見つめるアイコ、陰りのある表情でたたずむ飛坂の姿が写し出されている。すべてをさらけ出そうとして相手と向き合うアイコ、どこか本心の見えない飛坂――対照的な2人の眼差しが印象的だ。

映像では、飛坂への切ない距離感を感じるラブストーリーとして見せるのみならず、アイコが自分の人生を生きていくことそのものと向き合い、悩み、考え、前に進んでいくさまが繊細に描かれている。

なお、音楽家の角銅真実が主題歌を担当することに。「ラストシーンのアイコの眼差しがとても印象的でした。はっきりと輪郭を持ち光を湛えるその瞳の内側と視線の先に向けて、手を振るように言葉と音とを連ねました」とコメントを寄せ、書き下ろし楽曲「夜だか」を提供している。

「よだかの片想い」には、藤井美菜、織田梨沙、青木柚、手島実優、池田良、中澤梓佐、三宅弘城も出演、9月16日公開。安川監督、角銅の主題歌決定に関するコメント全文は、以下の通り。

【角銅真実】

自分や他者に向き合うことであったり、一つの決断や答えに辿り着いた後に見えはじめる景色というのがあると思います。

ラストシーンのアイコの眼差しがとても印象的でした。

はっきりと輪郭を持ち光を湛えるその瞳の内側と視線の先に向けて、手を振るように言葉と音とを連ねました。

【安川有果（監督）】

角銅さんに主題歌をご担当いただけたらどんなに素敵だろうと思っていたので、ご快諾いただけて本当に嬉しかったです。

角銅さんは、歌詞やメロディが思い浮かぶたびにその断片を送ってくださり、大好きなアーティストさんの曲が形になってゆく過程を垣間見れて夢のような時間でした。

完成した曲は、多彩な感情が喚起される素晴らしい曲で、主人公の未来にまで思いを馳せたくなるような、広がりと余韻を感じました。

儚さと強さを併せ持つ角銅さんの歌声と同じく、「誰にも消せない花」という儚い花のイメージを覆す力強いフレーズに、何度も勇気づけられています。

多くの方に届きますように。