戸田恵梨香&永野芽郁「母性」で母娘役 「ハコヅメ」コンビがタッグ「本当に頼れるペア」「心強すぎる方」

2022年6月6日 06:00


戸田恵梨香が娘を愛せない母、永野芽郁が母に愛されたい娘を演じる
戸田恵梨香が娘を愛せない母、永野芽郁が母に愛されたい娘を演じる

戸田恵梨香永野芽郁が、人気作家・湊かなえ氏の累計発行部数100万部を超える小説を映画化する「母性」で、母娘役を演じることがわかった。ドラマ「ハコヅメ たたかう!交番女子」で先輩、後輩を演じたふたりが、娘を愛せない母(戸田)、母に愛されたい娘(永野)を体現。特報、ポスタービジュアル、共演キャストも発表され、公開日は11月23日に決定した。

累計発行部数360万部を超え、映画版の興行収入が38億5000万円を記録した「告白」でも知られる湊氏が、「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説」と語った「母性」(新潮文庫刊)。ある事件をきっかけに、同じ出来事を回想しているはずの母と娘の証言が次第に食い違い、やがてふたつの告白が衝撃的な結末へと向かう物語を紡いだ。映画版では、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「ノイズ」の廣木隆一監督がメガホンをとり、「ナラタージュ」「窮鼠はチーズの夢を見る」の堀泉杏が脚本を手がける。

戸田は、母性を持てず、娘を愛せない母・ルミ子を演じる。クランクアップ時に、「今までの役でずば抜けて難しかった」と語る通り、複雑で危うい役どころに挑んだ。永野は、母性を求め、母に愛されたいと願う娘・清佳役。ふたりは、「真っ直ぐな目からは清佳を彷彿させる強さと説得力があり、すんなり溶け込む姿を見て、益々私を勇気づけてくれました。本当に頼れるペアです」(戸田)、「ルミ子を演じている時の雰囲気は普段のお人柄とは全く違って、間近で見ていて圧倒されました。私が疑問に思うことまでも一緒に解消してくれる心強すぎる方でした」(永野)と、互いへの信頼関係をのぞかせた。

さらに母娘を囲む登場人物役で、豪華キャスト陣が集結。大地真央がルミ子の実母の“お上品なママ”、高畑淳子がルミ子の夫の母の“口が悪すぎる義母”に扮し、それぞれ狂気の母を怪演。さらに、ルミ子の夫で“無関心父”役に三浦誠己、ルミ子の親友“わけ知り顔女”役に中村ゆり、ルミ子の義妹で、“依存しすぎ娘”役に山下リオを配した。

特報は、ルミ子の「愛能(あた)う限り、娘を大切に育ててきました」という告白めいたセリフとともに、地面に横たわる女子高生、高2女子の死亡記事が映し出される。やがて、ひとつの事件が母と娘、ふたりの証言で語られていく。しかし、清佳がルミ子と祖母(大地)に挟まれて歩いていたはずが、いつの間にかルミ子中心に切り替わるように、語られる視点によって逆転していく映像が、見る者を惑わす。「何をすれば、母は愛してくれるのだろうか」と呟く清佳、燃え盛る家から娘を背負いながら逃げるルミ子など、不穏なカットが連続する。最後には首にロープがかかった状態で横たわる清佳に手を差し伸べ、「愛してる」と囁きながら、怒りとも嘆きともとれる狂気の表情を浮かべるルミ子が切り取られ、衝撃的な結末を予感させる。

ポスターは、真っ直ぐな視線を投げかける清佳の後ろで、彼女の首に手を添えるルミ子の、悲しみとも怒りともとれる表情が印象的。背景で混ざり合うピンクと緑の絵の具が、母娘の複雑な心情を表しているようだ。「母の愛が、私を壊した。」というコピーと合わせ、見る者の想像を駆り立てるものとなっている。

母性」は、11月23日に全国で公開される。戸田と永野のコメント(全文)は、以下の通り。


戸田恵梨香
(オファーを受けた理由について)
 私自身の年齢や経験を考えると娘の清佳に近く、ルミ子を演じるには演技力含め全ての要素が足りないと感じました。素直にその気持ちを伝えたところ、作品の構成から役についての事や目的、目標、そして何故私なのかをとても丁寧に説明して頂きました。その熱い思いを一緒に背負いたいと思い、お引き受けしました。

(役柄への思い、役作りについて)
 ルミ子は母への思いが強く、母の世界の中で生きている女性です。脚本のト書きに「母と似た格好をしたルミ子」と書かれていたので、クランクインする前に母役の大地さんの声や喋り方、佇まいを目に焼きつける事が唯一ルミ子に近づける方法でした。ルミ子自身が自分に気づいていないところもあり、試行錯誤を続けましたが本当に難しい役でした。芝居には正解がないと言われていますが、未だに探している自分がいます。もうクランクアップしたのに(笑)。

永野芽郁さんとの共演の感想)
 透き通る肌や目、心には「支えてあげたい」「守ってあげたい」と思わせる力があり、私個人の母性が邪魔をしてとても苦労しました(笑)。とは言ったものの真っ直ぐな目からは清佳を彷彿させる強さと説得力があり、すんなり溶け込む姿を見て、益々私を勇気づけてくれました。本当に頼れるペアです。


永野芽郁
(オファーを受けた理由)
 戸田恵梨香さんと共演できること。湊かなえさんの作品に出演できること。それが私の中の決め手でした。

(役柄への思い、役作りについて)
 脚本を読んで「難しいな、どうしようかな」と思いました。清佳とルミ子は親子なのに、私の知っている親子像とは違って戸惑いましたが、清佳の内側にある強さや、母に対しての思いを自分なりに考えながら撮影に挑みました。完成作を見た今でも、清佳の解釈は合っていたのだろうかと不安に思うところはありますが……母と、自分と、向き合い続けた撮影期間でした。

戸田恵梨香さんとの共演の感想)
 今作で初めて共演させていただけることになり、とても嬉しかったです。ルミ子を演じている時の雰囲気は普段のお人柄とは全く違って、間近で見ていて圧倒されました。私が疑問に思うことまでも一緒に解消してくれる心強すぎる方でした。戸田さんの役と向き合う姿を見て、私自身とても影響を受けました。またお芝居をしている戸田さんを間近で見たいです!
(※本作での共演は、ドラマ「ハコヅメ たたかう!交番女子」での共演より前)

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