「トップガン」続編、大ヒットの背景にX世代

2022年6月4日 08:00


アメリカでオープニング週末に鑑賞した観客の55%が35歳以上
アメリカでオープニング週末に鑑賞した観客の55%が35歳以上

トム・クルーズが主演した36年ぶりの続編「トップガン マーヴェリック」(ジョセフ・コジンスキー監督)の大ヒットは、ジェネレーションXの貢献が大きいようだ。

1960年代中頃~70年代後半に生まれたジェネレーションXは、86年公開の前作「トップガン」(トニー・スコット監督)にリアルタイムで興奮した世代。現在40~50代となった彼らが「トップガン マーヴェリック」を鑑賞するため劇場に詰めかけ、再び胸を熱くしている。

米Wrapによれば、「トップガン マーヴェリック」は4日間の北米オープニング興収が1億6050万ドルと、「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」を抜き戦没将兵記念日(メモリアルデー)の週末公開作品として歴代最高記録を樹立した。製作したパラマウント・ピクチャーズの統計では、オープニング週末に鑑賞した観客の55%が35歳以上だったという。

同じオープニング週末の数字で見ると、今年3月に公開されたワーナー・ブラザースの「THE BATMAN ザ・バットマン」は35歳以上の観客は31%、2018年のトム・クルーズ主演作「ミッション:インポッシブル フォールアウト」は35歳以上の観客は37%だった。

なお、「トップガン マーヴェリック」はX世代だけでなく、これまで「ワイルド・スピード」やスーパーヒーロー映画に夢中だったミレニアル&Z世代の関心も引きつけているようだ。オープニング週末に鑑賞した観客のうち18~24歳は21%で、前作公開時には生まれていなかった若者がSNSに集まる絶賛コメントに触発されており、今後の動員数の伸びが期待されている。

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