主題&描写の刺激が極めて強いため“18歳未満は鑑賞NG” 「ポゼッサー」特報完成

2022年1月28日 15:00


不気味すぎる番外編ビジュアル
不気味すぎる番外編ビジュアル

デビッド・クローネンバーグの息子としても知られるブランドン・クローネンバーグ監督の最新作「ポゼッサー」の特報と、番外編ビジュアルが、このほど披露された。

本作は、ブランドンが「アンチヴァイラル」から8年ぶりに発表した長編第2作。完全無欠の遠隔殺人システムのもと、第三者の意識と肉体を乗っ取り、ミッションを遂行する暗殺者の女性と、乗っ取られた側の男性の攻防が描かれる。主演は「マンディ 地獄のロードウォリアー」「ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷」のアンドレア・ライズボロー。意識を乗っ取られる男に「ファースト・マン」「ピアッシング」のクリストファー・アボット

特報では、他人を乗っ取った主人公タシャがミッションを遂行するシーンが映し出される。遠隔殺人に必要となる特殊デバイス、肉体と潜在意識の中に深く侵入していることを思わせるスタイリッシュな映像、フランシス・ベーコンの絵画を想起させる点滅の激しいシーンなどが挟みこまれ、監督自身が「刺殺シーンで刺す回数を一回でも減らしたら作品が駄目になっていた」と語るバイオレンスシーンの一部が描かれる。

「脱出」と呟いた後、全身に銃弾をくらうシーンは短いながらも鮮烈。タシャの子ども、彼女に意識と人格を乗っ取られる男も登場し、巨大企業による監視社会と人格が崩壊していく様子によって、異常で冷徹な世界の幕開けを感じさせるものとなっている。

番外編ビジュアルは、本作の中でも特に強く印象に残る不気味な顔を大きくプリント。「監視による脳の制御」(BRAIN CONTROL THROUGH SURVEILLANCE.)と英語でつづられており、本作が内包する目を背けたくなる禍々しさを表現している。

第33回東京国際映画祭「TOKYOプレミア2020」部門で上映されるや否や、容赦ない暴力描写で観客の度肝を抜いた「ポゼッサー」。公開にあたり、映倫からは「作品の主題と描写が極めて刺激が強いため、18歳未満は閲覧禁止」と描写だけでなくテーマ性についても言及され、R18+指定となった。

ポゼッサー」は、3月4日からヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開。

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