「黄龍の村」トークイベントで阪元裕吾監督が次回作のビッグな構想を明かす

2021年10月11日 17:00


左から藤井、海道、阪元監督、秋乃、伊能
左から藤井、海道、阪元監督、秋乃、伊能

社会現象化した「カメラを止めるな!」以上に“ネタバレ厳禁”としてヒット中の阪元裕吾監督「黄龍の村」。そのトークイベントが10月9日に東京の池袋シネマ・ロサで行われ、出演の伊能昌幸藤井愛稀秋乃ゆに海道力也、そして阪元監督が登壇した。

本作は、公開中の「ベイビーわるきゅーれ」で業界内外から高い注目を集める25歳の阪元監督による、オリジナル異端ムービー。ひょんなことから“龍切村”に迷い込んだ大学生グループが、狂気の集団と化した村人たちと予想外の惨劇を繰り広げる。典型的スラッシャー映画かと思いきや、ありえない展開が観客の脳髄を直撃する。

劇中で「これは、村の決まりやねん」というセリフでインパクトを残す龍切村の村長に扮した海道。「神社での儀式シーンのために、僕は『キングダム』での大沢たかおさん風の演技プランを持っていきました。大沢さんが演じた王騎の気色の悪い喋り方でセリフを言ったら、すかさず阪元監督から『普通にやって!』とツッコミが。自分のイメージとしては『キングダム』の大沢さんだったのに……」と当てが外れてしまったという。これに阪元監督は「登場一発目のセリフでそれはさすがにないですよ!」と苦笑いだった。

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一方、陽気なキャラ系の大学生・遠藤なごみ役の秋乃は「実は私の出演が決まったのはクランクインの1週間前でした。たまたま監督に会ったら、突然『出てほしい』と言われて」と衝撃告白。「そんなこともあるんだと驚きましたが、こうして素晴らしい作品に出演することができて嬉しかった」と大抜擢を喜んでいた。そんな秋乃の心意気に応えるべく、阪元監督も「映画で描かれている秋乃さんの死にざま以外にも、十個くらいの死にざまのアイデアがありました」と気合が入ったようで、「秋乃さんは僕の映画の中でも、一番間抜けな死に方をしています」と見どころであることを明かした。

本作を含め「ある用務員」「ベイビーわるきゅーれ」「最強殺し屋伝説国岡 完全版」と今年4本もの監督作が公開されている阪元監督。次回作の構想を聞かれると、ジェームズ・ガン監督「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」を挙げて、「次はあのような世界観に挑戦してみたい。ご期待ください!」と25歳とは思えぬビッグな目標を掲げて会場を盛り上げた。なお池袋シネマ・ロサでは、今年公開の4作品が一挙上映されることが決定。この快挙に阪元監督は「製作された順番通りに観ていただき、なにが進化して、なにが研ぎ澄まされ、なにが残ったのかを感じてほしい」と期待を込めていた。

キャストは主演の水石亜飛夢に加え、共演の松本卓也鈴木まゆウメモトジンギ石塚汐花小玉百夏ら今後の活躍が期待される若手俳優が集結。また一ノ瀬ワタルら個性派俳優が脇を固めている。主題歌は日本のオルタナティブ・ロック界で注目のHelsinki Lambda Club(ヘルシンキ・ラムダクラブ)。

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