ショーン・ペン、主演ドラマの全クルーに新型コロナウイルスワクチン接種を要求
2021年7月30日 13:00
ショーン・ペンが、主演ドラマ「Gaslit(原題)」のキャスト、クルー全員に新型コロナウイルスのワクチン接種を要求していると、米Deadlineが報じている。
「Gaslit(原題)」は、「大統領の陰謀」(1976)などの題材となったウォーターゲート事件を異なる側面から描くミニシリーズで、ペンはリチャード・ニクソン米大統領の腹心だったジョン・ミッチェル司法長官を演じている。同作を制作するNBCユニバーサルは、ゾーンAと呼ばれるキャスト、および、キャストと接触するメインのクルーに対してはワクチン接種を義務化している。
しかし、ペンは制作に関わるすべての人がワクチンを打つまで現場に戻らないと宣言。同時に、彼が率いる非営利団体COREを通じて、無料でワクチン投与すると申し出ている。撮影はあと数週間を残していることから、NBCユニバーサルが妥協しない場合、撮影延期は必至だ。
ペンは、COREを通じて新型コロナウイルスのPCR検査を530万人、ワクチン投与を170万人に提供するなど、人道支援活動を行っていることで知られる。現在、アメリカではワクチン未接種者のあいだでデルタ株が猛威をふるうなか、企業の多くがワクチン接種は個人の選択という立場を取っている。