Netflix、米ニューメキシコの制作拠点を強化 スタジオ拡大などに10億ドルを投下
2020年12月15日 19:00
米配信大手のNetflixが、米ニューメキシコでの映像製作に10億ドルを投下することを約束したと、米Deadlineが報じている。
Netflixは、同州最大の商工業都市アルバカーキにあるアルバカーキ・スタジオを2018年に買収。以来、「エル・カミーノ ブレイキング・バッド THE MOVIE」「ゴッドレス 神の消えた町」「デイブレイク 世界が終わったその先で」「チェンバース 邪悪なハート」「メシア」などの撮影を行ってきた。現在は、オリジナル映画である「The Harder They Fall(原題)」「Intrusion(原題)」の製作が行われている。同州で2億ドル以上を使い、2000を超える事業者と1600人を超えるキャストとスタッフを雇用してきた。
Netflixのテッド・サランドス共同CEOはこのほど、ミシェル・ルーハン・グリシャム州知事、トム・ケラー市長らと共同声明を発表。アルバカーキ・スタジオの拡大などに、さらに10億ドルを投下することを約束した。
サランドス共同CEOは、「ニューメキシコは、世界でも有数のクルーやクリエイティブな才能を持った人材を擁し、ロサンゼルスに近接した優れた制作・ビジネス環境を提供しています」とコメント。さらに、「今回の拡張は、この地域に多くの新しいハイテク技術と映像製作の雇用をもたらすことになるでしょう。これにより、この地域が北米有数の生産拠点としての地位を確固たるものにするとともに、当社の生産計画を迅速に実行することが可能になります」と、ニューメキシコ側のメリットを強調した。
Netflixは、アメリカはロサンゼルス、アトランタ、ニューヨーク、カナダはバンクーバー、イギリスはロンドンに制作拠点を構えている。なお、これまで米アトランタを拠点としてきたNetflixの人気ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」も、今後はニューメキシコで撮影されることになるという。