悪夢か、宇宙の真理か…唯一無二の作風、孤高のアニメ作家ブルース・ビックフォード追悼上映開催

2020年1月29日 20:30


一度見たら忘れられない
一度見たら忘れられない

[映画.com ニュース]2019年4月に死去したアニメーション作家、ブルース・ビックフォードの追悼上映「ブルース・ビックフォードと(の) アメリカ、そして宇宙」が、2月1日から開催される。レアな初期作品を含むビックフォードの傑作選と、ビックフォードの特異な人生とパーソナリティに焦点を当てたドキュメンタリー「モンスター・ロード」(04)の2プログラムを紹介する。

アメリカ・シアトル生まれのブルース・ビックフォードは、終わることなきメタモルフォーゼという唯一無二の作風を、クレイと線画のふたつの手法で表現しつづけたアニメーション作家。1970年代、フランク・ザッパとのコラボレーションで世界的に注目され、その後も「プロメテウスの庭」を含めたアニメーション史に残る名作を残した。2015年と16年に2度来日し、ビックフォード作品をバックにミュージシャンがライブ演奏を行うイベント「チャネリング・ウィズ・ミスター・ビックフォード」や、原宿VACANT、山本現代、高松メディアアート祭での展示を行った。

モンスター・ロード」は、複雑な家庭環境で育ったビックフォードとその家族、制作風景を映したドキュメンタリー。自身もベトナム戦争での従軍経験を持ち、戦後アメリカの闇にとらわれ、常に死のイメージに取り付かれながらも創造を続け、いつしか常人にはとどかない不可視の真理に触れたかのようなビックフォードの源泉に迫る。

追悼上映「ブルース・ビックフォードと(の) アメリカ、そして宇宙」(www.channeling-bickford.com)は、渋谷・シアター・イメージフォーラム 2月1日から、京都・出町座 2月14日から開催。

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