晴風メンバー、夏川椎菜×Lynn×古木のぞみ×種崎敦美×黒瀬ゆうこ 「はいふり」劇場版への航路

2020年1月14日 19:00


取材に応じた夏川椎菜、Lynn、種崎敦美、古木のぞみ、黒瀬ゆうこ(前列右から時計回り)
取材に応じた夏川椎菜、Lynn、種崎敦美、古木のぞみ、黒瀬ゆうこ(前列右から時計回り)

[映画.com ニュース] 海の安全を守るブルーマーメイドに憧れる少女たちが教育艦「晴風」に乗り、力をあわせてさまざまなピンチを乗り越えていく、「はいふり」こと「ハイスクール・フリート」。テレビシリーズ、OVAを経ての完全新作「劇場版ハイスクール・フリート」が1月18日から公開される。これまで以上に大所帯のキャスト陣から、晴風の艦橋要員である、夏川椎菜(岬明乃役/ミケ)、Lynn(宗谷ましろ役/シロ)、古木のぞみ(立石志摩役/タマ)、種崎敦美(西崎芽依役/メイ)、黒瀬ゆうこ(納沙幸子役/ココ)の5人に「はいふり」の長い航海を振り返ってもらった。

――劇場版の製作は、2018年4月の放送開始2周年イベントで発表されました。

夏川:「はいふり」の舞台ということもあり、とにかく横須賀のファンの方々がとても熱かったんです。横須賀でイベントやるたびに熱い思いを感じられて、次回作を望まれている作品なのだなと思っていました。それだけに横須賀のイベントで新作を発表できてうれしかったです。

Lynn:テレビアニメが終わったとき、何かしらのかたちで続編が見たいなと思っていました。それがOVAで叶い、その後は何がくるのかとワクワクしていたところ、どーんと劇場版が発表されたのでうれしかったです。オンエアのときから変わらずに作品をずっと応援してくださった方々がたくさんいたおかげだと、ファンの皆さんにあらためて感謝しました。

――劇場版の台本をはじめて読んだときの感想を聞かせてください。

古木:まず思ったのは、「私の大好きな『ハイスクール・フリート』が戻ってきてくれた。ありがとう!」でした。テレビシリーズにあった“「はいふり」感”がそのままあって、しかもパワーアップしているなと。たくさんのキャラクターが登場してしゃべっていて、お祭り騒ぎのところは変わらず楽しく、締まるところは締まっていて。ギャグとシリアスのバランスも、これまでどおり絶妙だなと思いました。

種崎:これだけ登場キャラクターがいるのに、みんなが満遍なくしゃべっているのにビックリしました。晴風クラスだけでも大人数なのに、今回は他の学校など、それ以上のキャラクターが登場しています。そのみんながしゃべっていて、個性をだせるシーンがそれぞれにきちんとあるんですよね。「よくぞ、このようなシナリオを」と思いましたし、脚本づくりの大変さがしのばれました。

黒瀬:テレビシリーズではずっと海の上にいた晴風メンバーが地上に降りているのが新鮮で、「ああ学生さんなんだな」とあらためて思いました。劇場版では、テレビシリーズやOVAでは描ききれなかったそれぞれのキャラクターの一面が描かれていて、さらにみんなの個性を知ることができたのがうれしかったです。

――夏川さんとLynnさんは、劇場版の物語をどう受けとめられましたか。

夏川:テレビシリーズは毎話ピンチばかりで、そのピンチを乗り越えていくなかで明乃や晴風のメンバーが少し大人になって成長していく物語だったと思います。私自身、劇場版では“その先”が見たいなと思っていて、実際“その先”が見られる台本になっていたなと感じました。しかも、劇場版のピンチは過去最大級のピンチだったので、それをどう乗り越えていくのかというところは特にワクワクしながら読みました。人間関係的にも、晴風のメンバーがこれまで築いてきた“その先”を見られたのも、いちファンとしてうれしかったです。

Lynn:私はまず台本の厚さに驚きました。「これが劇場版か、きたなあ」と(笑)。テレビシリーズではましろの葛藤や苦悩が描かれ、最初はギクシャクしていた明乃とましろの間に友情が芽生える物語でもありましたから、劇場版ではこのふたりにスポットは当たらないのかなと、実は思っていたんです。そうしたら、劇場版ではその部分をさらにフィーチャーした感じになっていて、ましろを演じる私としてはすごく悩む内容でした。どこまでお話していいのか分かりませんが、ましろとしてはいろいろな心の動きがあって、すごく考えさせられる内容だと思い、「うーん、どうしようかな」と。当日アフレコ現場で、監督をはじめとするスタッフの方々にいろいろ相談させていただいたくらい不安な気持ちがあって、どうやって劇場版のましろをつくっていこうかと考えさせられる台本でした。

(C)AAS/新海上安全整備局
(C)AAS/新海上安全整備局

――志摩と芽依は、劇場版でコントを披露するそうですね。

古木:はい(笑)。と言っても大変だったのは芽依ちゃんで、あっちゃん(種崎さん)がずっとしゃべっていたんですけれど。

種崎:私は、古木さんが的確に合いの手を入れていくほうが難しいんじゃないかと思っていました(笑)。テストでは上手くいかなかった部分があったのですが、本番では「絵にあわせるのではなく、タマちゃんにあわせてやろう」と思いながらやったら、いい感じになってうれしかったです。

――黒瀬さんの演じる幸子(ココ)は、普段は冷静なのに、急に不思議なテンションでひとり芝居をはじめる「ココちゃん劇場」が印象的です。あの切り替えは、どんな気持ちでやられているのでしょうか。

黒瀬:ひとり芝居のシーンは、こういうふうにやってくださいという指示は一切なかったんです。自由に任せていただいた感じで、「今日は何をしようかな」みたいな気持ちでやっていました。私にとって「はいふり」が、名前のあるキャラクターを演じるのが初めての作品だったので、アフレコには毎回「当たってくだけろ」ぐらいの気持ちで臨んでいて、でもダメと言われたらどうしようともすごく考えていたのを覚えています。1話のときは5、6パターンぐらいひとり芝居のプランを用意していました。

――劇場版のアフレコは、いかがでしたか。

夏川:あらためて、「はいふり」ってキャラが多いんだなあと思いました。テレビシリーズにでていた全キャラに加えて、劇場版からの新キャラもいて、それぞれに声優さんがいますから、ほんとに学校のようでした。アフレコはかなりの集中力を使いますからピリッとした緊張感もありつつ、大人数だからこそできたお芝居もあったのかなと感じました。アフレコは2日に分けて行っていて、2日目の最後のほうは緊張感のなかで疲弊しているうえ、私の役は叫ぶシーンが多かったんです。ここぞとばかりに緊張感を解き放つように叫びまくって、最後までやりきりました。

Lynn:すごく濃い2日間で、全力で役と向き合えた時間でした。ましろとしては、いろいろあった劇場版ではありますが、私としては、いつものメンバーで集まれたことが本当にうれしかったです。夏川さんが言うように人数がとても多く、現場は賑やかな雰囲気でした。スタジオに入りきらないので、細かくシーンを分けてキャストを入れ替えながら録っていったのですが、これも「はいふり」ならではの光景だなと懐かしい気持ちになりました。

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