斎藤工、コンプレックスはよだれ「わら半紙を溶かした」永野原案「MANRIKI」公開

2019年11月29日 23:39


プチョン国際ファンタスティック映画祭で賞を獲得
プチョン国際ファンタスティック映画祭で賞を獲得

[映画.com ニュース]斎藤工が主演・企画・プロデュースした映画「MANRIKI」が11月29日、東京・シネマート新宿で初日を迎え、斎藤を始め、原案・原作・出演の芸人の永野、音楽監督、出演の金子ノブアキSWAY小池樹里杏三田尚人清水康彦監督が初日舞台挨拶を行った。

本作は、映画プロデューサーや監督などクリエイターとしても注目を集める斎藤工と、独特の世界観で個性を放つ芸人・永野、さらにミュージシャン、俳優、音楽プロデューサーなど幅広く活躍する金子ノブアキ、映像クリエイター、清水康彦監督によるプロジェクト「チーム万力」の長編スプラッター・ホラー・サスペンス。「ファッションイベントにゲスト出演したときに感じた違和感から着想した」という永野の原案・原作で、仕事欲しさに小顔矯正を決意した駆け出しのファッションモデルが、美しい整顔師が経営する美容クリニックで猟奇的哲学と万力による小顔矯正施術を受ける。

映画会社や配給会社から複数断られたという斎藤は「『昼顔』(の俳優、斎藤)と『ラッセン』(の画をバラエティー番組で買った芸人、永野)が映画を作るんだ、という色眼鏡で見られたこともあり、企画から3年かかった。いろんな紆余曲折を経て、初日を迎えられた」と満足げ。「小顔矯正スプラッターという入り口だったが、ある程度の刺激を持ちながら、スプラッターよりはアートフィルムになったと思う。一枚の画で匂い立つような作品にしたいと思っていた」と明かした。

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映画はコンプレックスがテーマになっているが、斎藤は「僕はよだれがすごくて、わら半紙を溶かして、家庭科の宿題を駄目にしてしまったことがある。今でも、夜は口にテープして寝ている」と意外な告白。永野は「僕はコンプレックスだらけ。そのコンプレックスがとんでもない武器になった。映画までに昇華できた」と胸を張った。

「第23回プチョン国際ファンタスティック映画祭」(6月27日~7月7日開催)にて、ヨーロッパ国際ファンタスティック映画祭連盟(EFFFF)アジア賞「EFFFF Asian Award」を受賞。プロデューサーも務めた斎藤は「日本では俳優は良くも悪くも色眼鏡で見られてしまう。海外はそこを取っ払って見てくれる。海外を意識して生まれた作品だが、海外展開はその途中。今年、来年、セールスができる作品になった」とさらなる飛躍を誓っていた。

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