時代に翻弄される恋人たちを美しいモノクロ映像で描く「COLD WAR」特報
2019年2月21日 10:00
[映画.com ニュース] ポーランド映画で初のアカデミー外国語映画賞に輝いた「イーダ」のパベウ・パブリコフスキ監督の新作で、第71回カンヌ国際映画祭監督賞受賞作「COLD WAR あの歌、2つの心」の特報映像とティザービジュアルが公開された。
冷戦下の1950年代、東側と西側の間で揺れ動き、時代に翻弄される恋人たちの姿を、美しいモノクロ映像とジャズナンバーで描き出したラブストーリー。ほぼ正方形の画面比率で撮影されたことも話題となった。 第91回アカデミー賞撮影賞、監督賞、外国語映画賞にノミネートされている。
特報映像は、ヒロインがポーランド語で歌うジャズナンバーから始まる。この楽曲「Dwa serduzkaドゥヴァセルドゥシカ(Two Hearts)」はポーランドの伝統音楽と舞踏を継承する実在の楽団“マゾフシェ”が長く歌い繋いできたスタンダードナンバーを「この楽団の音楽の変遷自体が当時のポーランド社会で何が起こっていたのかを示す重要な存在になる」と考えた監督が、本作のためにジャズへとアレンジ。時代の変化をより象徴的に表すシーンが切り取られている。
ポーランドの音楽舞踏学校で出会ったピアニストのヴィクトルと歌手志望のズーラは愛し合うようになるが、ヴィクトルは政府に監視されるようになり、パリへと亡命する。夢をかなえて歌手なったズーラは、公演活動で訪れたパリやユーゴスラビアでヴィクトルと再会。パリで一緒に暮らすが、やがてポーランドに戻ることに。そしてヴィクトルも彼女の後を追うのだが…。
「COLD WAR あの歌、2つの心」は、6月28日からヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。
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