“バットマン”山寺宏一&“ジョーカー”高木渉が明かす、ガチ対決シーンの裏側!

2018年6月14日 13:00


2人とも、夢の企画に大興奮!
2人とも、夢の企画に大興奮!

[映画.com ニュース] 山寺宏一高木渉、30年来の付き合いである2大声優が、あのバットマンを日本発のオリジナル長編アニメーションとして映画化した「ニンジャバットマン」で、バットマン(山寺)とジョーカー(高木)として対じする。共に日本の声優界をけん引する2人が、作品の魅力から、世界的に有名なアメコミ作品を原作にした日本アニメーションを世界に発信するという“偉業”への感慨まで、たっぷりと語った。

一大センセーションを巻き起こしているアニメ「ポプテピピック」の神風動画が製作した本作。脚本に「劇団☆新感線」作品で知られる中島かずき、キャラクターデザインに「アフロサムライ」の岡崎能士、音楽に「PSYCHO-PASS サイコパス」の菅野祐悟など、そうそうたる面々をそろえ、ゴッサムシティから戦国時代の日本にタイムスリップしたバットマンと戦国大名となったジョーカーが戦いを繰り広げるさまを活写する。

山寺も高木も、DCコミックのヒーロー「バットマン」を日本でアニメ化するという企画に驚いたという。山寺は近年、「LEGO ムービー」シリーズでもバットマンの声を担当しており、当初はこうしたややコメディ色の強い作品であると思っていたそうで、映像と台本に目を通し、その重厚な世界観、スケールの大きさに衝撃を受けた。「最初に何の説明もなく『ニンジャバットマン』の話が来てますと言われて。あれ? (吹き替えを担当した)『レゴバットマン ザ・ムービー』?とか思いながら映像を見たらビックリして(笑)。台本を確認したら、え? 中島さんの脚本? 日本オリジナル?って次々と驚きました。バットマンを戦国時代に送り込んで、甲ちゅうを着せて……という発想にぶっ飛びましたね。日本のアニメの技術のすごさはもちろん、日本で作る意味を持った作品で、これはすごいことになってるぞと興奮しました」。

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高木も、「ここまで本格的な映画として製作されるとは……」と、世界的ヒーローを日本のアニメーションで映画化する時代になったことへの感慨を口にする。「最初、僕もコメディとかパロディタッチの作品かと思ってたら、こんな壮大なエンターテインメントで……。台本を読んで『これ、ガチじゃん!』って(笑)。『バットマン』なんだけど、日本発信の『ニンジャバットマン』という作品として楽しめる物語になっていて、すごいなと。完成した作品を見て、本当にプロフェッショナルが集まってクオリティの高い作品に仕上がっていて感動しました」。

山寺は過去にティム・バートン監督の「バットマン」でマイケル・キートンが演じたバットマン/ブルース・ウェインの吹き替えを担当したこともあり「僕の中に自分なりのバットマン像はあったし、何よりも台本と映像がバットマンという役を導いてくれた」と述懐。一方、希代の悪役であるジョーカーについて高木は、「僕も『ダークナイト』でヒース・レジャーティム・バートン版の『バットマン』でジャック・ニコルソンが演じたジョーカーは見てました。それを直接参考にというわけではないし、とても真似はできないけど、心のどこかにそのイメージが残っているであろう状態で、狂気やバットマンを怒らせるごとに喜びがわいてくる気持ちを作り上げていきました」と明かす。

2人以外にも加隅亜衣、釘宮理恵子安武人小野大輔梶裕貴諏訪部順一森川智之など、すさまじい豪華ラインナップが顔をそろえている本作だが、その中で特にバットマンとジョーカーのシーンは一緒に収録が行われており、それが対照的な2人のキャラの絶妙なやり取りの迫力を生んでいる。

山寺は「(高木)渉と一緒にできたのは楽しかったけど、ジョーカーがすごいテンションでガーっとくるのを『これは大変だろうな』と思ってましたし、渉のすごさはもちろんですが、改めてこの画を作り上げた日本のアニメーターさんたちの優秀さを実感しましたね」と語る。高木もその言葉に深くうなずき、「ジョーカーが動く動く(笑)! 画に負けまいと必死で追いかけながら、でも、それだけじゃひとり芝居になっちゃうところで山寺さんとキャッチボールができたのはすごく大きかった」と振り返った。

ニンジャバットマン」は、6月15日から全国公開。

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