特集上映「デヴィッド・リンチの映画」9月30日から開催　リンチの傑作をデジタル復元

［映画.com ニュース］　鬼才デビッド・リンチの特集上映「デヴィッド・リンチの映画」が、9月30日から東京・角川シネマ新宿ほかで開催されることが決まった。

長編処女作「イレイザーヘッド」（1977）で熱狂的な支持を集め、「エレファント・マン」（80）でアカデミー作品賞や監督賞にノミネートされて脚光を浴びたリンチは、その後も「ワイルド・アット・ハート」（90）でカンヌ国際映画祭パルムドール、「マルホランド・ドライブ」（2001）で同映画祭監督賞を受賞するなど、デビューから常に注目を集めてきた。また、映画のほかにもテレビシリーズ「ツイン・ピークス」（89～91）を手がけ、日本でも一大ブームを巻き起こした。

67年に発表した初監督作品の短編「Six Men Getting Sick」から今年で監督デビュー50周年を迎えたが、長編監督作は「インランド・エンパイア」（06）を最後に発表しておらず、5月に映画監督からの引退を公言。7月から「ツイン・ピークス」の25年ぶりとなる新作「ツイン・ピークス The Return」が放送され、再び注目が高まっている。

そんな中で開催が決まった今回の特集上映では、「イレイザーヘッド」「エレファント・マン」「ツイン・ピークス　ローラ・パーマー最期の7日間」「ロスト・ハイウェイ」「マルホランド・ドライブ」「インランド・エンパイア」の6作品をラインナップ。「イレイザーヘッド」と「ツイン・ピークス」は4K、「インランド・エンパイア」を除いた他の作品もデジタル復元版での上映となる。