注目アイドル・浅川梨奈「14の夜」露出大のヤンキー役でイメージ払しょくに挑む

2016年12月21日 14:00


過激な発言も多い役どころに挑戦した浅川梨奈
過激な発言も多い役どころに挑戦した浅川梨奈

[映画.com ニュース] “1000年に1度の童顔巨乳”という刺激的な異名を持つ浅川梨奈が出演した青春映画「14の夜」が、12月24日から公開される。アイドルグループ「SUPER☆GiRLS」を主戦場とする浅川は、今作ではとにかく口が悪く「ブラジャーが半分出ているくらい露出度が高い」服装で街に出る暴走族の女・メグミ役に挑戦。アイドル像とは正反対の役どころに、苦労はなかったのだろうか。そう聞くと、意外にも「楽しかった」と笑顔を見せた。

百円の恋」で第39回日本アカデミー賞・最優秀脚本賞を受賞した、足立紳の初監督作。性への妄想に夢中な冴えない中学生タカシ(犬飼直紀)たちが、深夜のビデオショップで人気AV女優のサイン会が開催される噂を聞きつけ、“性春”の冒険に出る姿を映し出す。

男性ならば誰もが通る、思春期のやり場のないリビドーと閉塞感が充満する今作で、メグミは絶対的に手が届かない“女性そのもの”として描かれる。タカシにとっては幼なじみであり、2人の小学生時代のエピソードが物語終盤で重要な役割を果たす。

露出も過激な発言も多い役どころなだけに、浅川はオファーを受けたときを「マネージャーがちょっと深刻そうな顔をしてきまして。『浅川、話を頂いている映画がある。もしかしたら触られるかもしれない。どう?』。一回話を持ち帰り、母にどうしようかと聞きました」と振り返る。その後「触られる」シーンは撤回されたため、不安もなく出演を決めたが、セリフ回しに難儀した。

「『やれよ! 揉めよ! オラ、来いよ!』とか、なかなかすごいセリフを言います。アイドルをやっているなかでは、絶対に言えないこと。だからこそ普段出せない一面が出せると思い、楽しそうだと思い直しました。出演作での“触られる問題”は、もっと大人になったら、ちょっとくらいは考え直してもいいかな、と思います(笑)」

画像2

浅川は頭の回転が速く、ユーモアに包んだ発言を次々と繰り出す。今作のオファーは、そのバラエティ性と、グラビアで見せる“肉体的な説得力”が製作陣の目に止まった結果。浅川が出演するシーンの撮影では、モニター前に男性スタッフが殺到したというエピソードがあるほどだ。

足立監督の演出でユニークだったのは、メグミ初登場時の「ツバの吐きかた」だという。「ツバを『ネト~ッ』と出してほしいと言われました(笑)。だいぶ溜めて出したところ、『今のツバいいね~!! もう1回やってみようか!』。どういうこと? と思いながら、10回以上やりました。普段の生活で『ペッ』なんてやっているところを誰かに見られたら、もう炎上騒ぎ。でも普段できないことをノビノビやらせてもらえたので、最初に思った通り楽しかったです」。

あっけらかんとそう言い切る様子に、彼女自身の潔さと真摯な意欲を感じた。クランクイン前から「『アイドルだから、できるのはこのくらい』というイメージを払しょくしたい」という意欲があり、スクリーン上では思う存分に感情を発露する浅川を見ることができる。「バラエティでも『アイドルだからただ座っているだけで良い』というのが嫌なんです。だから何より振り切って、恥ずかしさも全部捨てることを意識しました」。

そんな姿勢を、「目標のため」という思いが支えている。目標とは、敬愛する元「AKB48」の高橋みなみとの共演だ。「仕事の全部が高橋みなみさんにつながると思い、少しでも早く到達できるならば何でもやらせていただきます。女優のお仕事も、需要があるならば、私は全力を尽くします」。見据える頂きにたどり着くためには、豊満な胸元をどれだけ見られようとも恥ずかしくはない。浅川は、ファンに向け「ガッツリ見ていただいて大丈夫です! 多くは語りません、ガッツリ見てください」と強く呼びかけた。

Amazonで今すぐ購入
百円の恋 特別限定版[Blu-ray/ブルーレイ]

百円の恋 特別限定版[Blu-ray/ブルーレイ]

負けっぱなしの人生から這い上がろうとする女と挫折を経験した男の、再生の物語。

DVD・ブルーレイ

Powered by価格.com

関連ニュース