今井雅之さんの残したメッセージ「手をつないでかえろうよ」ポスター＆予告完成

(C)2016「手をつないでかえろうよ」製作委員会

［映画.com ニュース］　2015年5月に他界した、俳優の今井雅之さんが原作・脚本・演出・主演を務めた舞台を映画化する「手をつないでかえろうよ　シャングリラの向こうで」のポスターと予告編が完成した。

軽度の知的障害を抱える真人は、中学校で特殊学級に入り差別やいじめに遭いながらも、同じ障害を抱える咲楽と惹かれあっていく。やがて2人は結婚するが、真人は咲楽を守るために罪を犯してしまう。咲楽と行くはずだった新婚旅行を思い描くように1人旅に出た真人は、その途上でヒッチハイクをする女性・麗子と出会う。

「ラスト サムライ」や「終戦のエンペラー」などハリウッド作品における日本人俳優のキャスティングディレクターとしても知られ、今作と同じく今井さん原作の映画「WINDS OF GOD」でも監督を務めた奈良橋陽子がメガホンをとり、今井さんが自ら演じる予定だった主人公・真人役を、今井さんにとって弟のような存在だったという川平慈英が引き継いだ。

ポスタービジュアルでは、そんな川平が熱演する、数奇な人生を歩む主人公・真人の悲哀に満ちた男の表情を切り取った。一方、予告編は、冒頭で「私は、使命のような物を感じてこの脚本を書きました」という今井さんのメッセージが紹介され、真人と麗子の出会いから、真人のこれまでの人生が映像でつづられていく。また、予告編には歌手のJAY'EDが、フランク・シナトラをはじめ数多くのアーティストに愛されてきた名曲「MY WAY」をカバーした主題歌が流れ、映像を盛りたてている。5月28日から全国順次公開。