中村七之助が“結婚しない宣言”「今日もひとりで朝ごはん作った」

［映画.com ニュース］歌舞伎俳優の中村勘九郎と中村七之助が6月29日、出演する「赤坂大歌舞伎」（9月7～25日上演）の製作会見を都内で行った。

会見後の取材で、5月末に結婚披露宴を行った歌舞伎俳優・中村獅童の話題に絡め、七之助の結婚時期についての質問が飛ぶと、「僕は結婚しない宣言しています。今のところはね」とキッパリ。これには勘九郎も、「生活を見ていると分かりますね。結婚できない男になっている。これで動物飼い始めたら完全に（結婚）できない男になる」と明かした。「今日も朝ごはん、ひとりで作って出てきました。それでいいんです」とほほ笑む七之助に、「姪（めい）は見たい！」と夢を膨らませた勘九郎だったが、最後には「いいと思います。彼のスタイルとして」と弟の意思を尊重していた。

18代目中村勘三郎の発案で2008年から始まった赤坂大歌舞伎は、今回が4回目。勘九郎が「操り三番叟」で人形振りをみせ、七之助が「お染の七役」でひとり7役の演じ分けに挑む。七之助は「今回はある意味、挑戦。今までは、見ていてわかりやすくて面白いものがあったんですが、今回は両方とも本当の古典を持ってきた。ご好評を頂けたら、ACTシアターでの可能性が広がる公演だと思っております」と真摯に語った。

さらに、「お染の七役」は、5代目坂東玉三郎に1番熱心に稽古をつけてもらった演目であるといい、「この演目は自信を持ってやらないと何もない。（前回）玉三郎さまに『中村座をあなたが揺らしなさいよ』と言われた気持ちを忘れずに、自分が1番だと思ってやりたい」と決意を新たにしていた。

勘九郎は自らの演目「操り三番叟」について、「肩の力を抜いて見られる、『お染の七役』の前菜の様な存在になればいいなと思います（笑）」とおどけながらも、大役を務める弟を立ててアピールしていた。

「赤坂大歌舞伎」は、赤坂ACTシアターで9月7～25日に上演。