復しゅうに見出す生きる理由…映画祭席巻のスリラー「ブルー・リベンジ」予告

2014年12月21日 17:00


「ブルー・リベンジ」の一場面
「ブルー・リベンジ」の一場面

[映画.com ニュース] 男の孤独な復しゅう劇を描き、第66回カンヌ映画祭で国際批評家連盟賞に輝いたサスペンススリラー「ブルー・リベンジ」の予告編が、このほど公開された。

新鋭ジェレミー・ソルニエが、幼なじみの俳優メイコン・ブレアとタッグを組み、約6年を費やして完成させた。カンヌ映画祭をはじめ、2014年サンダンス映画祭など各国の映画祭を席巻し、ソルニエ監督は米インディペンデント界で注目を集めるようになった。

ホームレスのドワイトは、両親を殺害した犯人が刑期満了前に釈放されることを知らされる。ショックのあまり我を失ったドワイトは、復しゅうのため廃車同然の青いセダンで犯人のもとへ向かう。

本作は、人生を諦めた男が復しゅうという目的を得たことで再び生きる理由を見出すさまを、スリリングに描く。ほとんどのシーンで、ドワイトの心情を象徴するような物悲しいブルーが使用されており、予告編でもセダン、ドワイトの服などに見ることができる。緊迫感漂う映像で映し出される、復しゅうに駆り立てられていくドワイトの狂気にも注目だ。

ソルニエ監督は「製作者たちが自分たちの魂を捧げたような、優れたインディペンデントのジャンル映画というのは、ほとんど見当たらなかった。冗談っぽい作品やファウンド・フッテージ系の殺人モノはたくさんあるけどね。僕は伝統的で静かなジャンル映画が不足していると思っていたんだ」と説明。そして、「情緒的な深みとスリルとの絶妙なバランスがあり、シネフィルもジャンル映画ファンも両方の観客を満足させたい」と狙いを語っている。

ブルー・リベンジ」は、2015年2月14日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開。また、1月3日から同館で開催される「未体験ゾーンの映画たち2015」でも上映される。

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