“姉”片桐はいりの「兄になって」願望に“弟”向井理苦笑しきり

2014年8月13日 21:40


舞台挨拶に立った向井理、片桐はいりら
舞台挨拶に立った向井理、片桐はいりら

[映画.com ニュース] 俳優・向井理が主演し、女優・片桐はいりときょうだいを演じた映画「小野寺の弟・小野寺の姉」の完成披露試写会が8月13日、都内のホールで行われた。連続ドラマで映画化もされた「怪物くん」「妖怪人間ベム」などの脚本で知られる西田征史氏の初監督作。企画を立ち上げた5年ほど前に内容を聞いていたという向井は、「初監督作品に呼んでいただき、ついにお披露目の日がきたという思い。感慨深い」としみじみ語った。

同じ頃に企画を知った片桐も、「苦節5年。ハリウッド映画に負けない準備期間を経てこの場に立てることは、世界の頂点に登りつめた気持ち」と感激の面持ち。向井とは2008年のNHKドラマ「ママさんバレーでつかまえて」などで共演しているが、「あの頃の恋愛感情から姉の気持ちへ切り替えるのに苦労した。そのためにも時間がかかったんです」と冗談めかし、会場の笑いを誘った。

昨年7~8月に同名舞台で共演し、その後、映画の撮影に入ったため向井は「現場であれこれ考えるのではなく、2人の蓄積が出せればいいと思った。普段通りの関係がスクリーンに乗っかったら面白いことになるだろうと考えていた」と述懐。「はいりさんは尊敬する先輩で、背中を見て勉強させてもらった。いるだけで面白い、間違いなく日本一のコメディエンヌです」と持ち上げた。

さらに、「僕には兄がいるんですけれど、小さい頃は姉が欲しいと思っていたこともあった。はいりさんをお姉ちゃんとして見るところもあるし、無言でいても居心地が悪くない。ご飯も作ってくれるし、便利な姉です」とヨイショを連発。対する片桐は「1億人の弟。姉をうまいこと転がす理想の弟」とまんざらでもない様子だったが、「弟の部分は随分堪能したので、今度は兄として持って帰りたい。甘えさせてほしい」と懇願し、向井を苦笑させていた。

小野寺の弟・小野寺の姉」は、早くに両親を亡くしてから2人で暮らしてきて姉と弟が、誤って配達された1通の手紙によってそれぞれの人生に波紋が広がっていく姿をコメディタッチで描く。共演は山本美月及川光博らで、10月25日から全国で公開される。

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片桐はいり、向井理初共演の舞台作品。人の世話をするのが好きで、男性には消極的な姉。良い奴なのにちょっと無愛想で無頓着な弟。そんな姉弟のささやかで温かな、そしてちょっとおかしい、他愛のない1日を描いたハートフル・ヒューマン・コメディ。

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