「アラビアのロレンス」ピーター・オトゥールが死去
2013年12月16日 12:08
[映画.com ニュース] 8度のアカデミー賞ノミネートを誇るアイルランド出身の名優ピーター・オトゥールさんが12月14日、英ロンドン市内の病院で死去した。81歳だった。エージェントによれば、オトゥールさんは長い間、病を患っていたという。
オトゥールさんは、1960年のロバート・スティーブンソン監督作「海賊船」でスクリーンデビュー。62年のデビッド・リーン監督作「アラビアのロレンス」でロレンス役を射止めて一躍脚光を浴び、本作で初めてアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。
その後、ピーター・グレンビル監督作「ベケット」(64)、アンソニー・ハーベイ監督作「冬のライオン」(68)、ハーバート・ロス監督作「チップス先生さようなら」(69)、ピーター・メダック監督作「The Ruling Class」(72)、リチャード・ラッシュ監督作「スタントマン」(80)、リチャード・ベンジャミン監督作「My Favorite Year」(82)、ロジャー・ミッシェル監督作「ヴィーナス」(06)で、アカデミー賞主演男優賞に8度ノミネート。03年には、アカデミー賞名誉賞を受賞した。そのほかの代表作として、「おしゃれ泥棒」「ラ・マンチャの男」「ラストエンペラー」などがある。
オトゥールさんは舞台・映画俳優として54年間、輝かしいキャリアを築いたが、昨年7月に俳優引退を発表していた。