阿部サダヲ、ぬいぐるみ役で声優に　中川翔子主演「ヌイグルマーZ」が完成！

［映画.com ニュース］　タレントの中川翔子が映画初主演を務める「ヌイグルマーZ」の完成披露試写会が11月22日、都内で行われた。地味な少女がテディ・ベアのぬいぐるみ“ブースケ”と合体し、“ヌイグルマー”に変身する特撮アクション。同日、予告編が解禁され、俳優の阿部サダヲがブースケの声優を務めていることがわかった。すでに公開されていた特報映像で、ブースケの声の主が誰なのか話題を集めていた。

大槻ケンヂ率いるバンド「特撮」の楽曲「戦え！ヌイグルマー」を原作に、中川演じる冴えないロリータファッションの少女・鮎川夢子（通称・ダメ子）がヌイグルマーに変身し、ゾンビを使って世界征服を目論む悪党タケシらと激闘を繰り広げる。完成披露試写会には劇中衣装に身を包んだ中川をはじめ、共演する武田梨奈、メガホンをとる井口昇監督が出席した。

特撮ファンを公言している中川は「ヒーロー、変身、ロマン、愛、勇気、友情、ファンタジー、ゾンビ……。たくさんのすてきが詰まった、最高にカオスな映画が仕上がった」と熱弁。自身にとっても「代表作になった」と胸を張り、「もう第2弾、第3弾も見えている。これで終わらないと信じている」と早くもシリーズ化に意欲を見せていた。

若手アクション女優として注目を集める武田は、変身後のヌイグルマーと超能力少年キルビリーという1人2役に挑み、「正直『この衣装はまずいだろう』と思っていたが、中川さんが『これを着られるのは、梨奈ちゃんだけ』とほめてくれた。実際に着てみると、テンションがあがり、助けられた」と振り返った。

井口監督は、武田が出演した「デッド寿司」をはじめ、戦うヒロインを主人公にした作品を数多く手がけており「中川さんを主演に映画を撮るという10年来の夢がかなった。僕にとっても集大成」と誇らしげ。「自分の居場所や自信がない人を励ます映画になれば、という願いをこめた」といい、「映画を見るのではなく、参加してほしい。ぜひ『かわいい』『格好いい』『がんばれ！』と声援をおくって」とアピールした。

「ヌイグルマーZ」は、2014年1月25日から公開。