一部劇場では短縮版を上映　扇情的な「愛の渦」完全版予告が初公開

(C)映画「愛の渦」製作委員会

［映画.com ニュース］　人気劇作家・三浦大輔の主宰する演劇ユニット「ポツドール」の代表作で、第50回岸田國士戯曲賞を受賞した舞台劇を映画化した「愛の渦」の予告編が完成した。一部の上映劇場から、その扇情的な内容が苦情の対象になりかねないという懸念の声があがり、急きょ一部シーンをカットした40秒のショートバージョンも制作された予告編だが、その完全版が公開された。

フリーター、サラリーマン、OL、保育士など、ごく普通の人々が六本木の裏風俗店に集まり、毎夜繰り広げる乱交パーティに明け暮れる姿を通して、むき出しになっていく人間の本質やせつなさを描き出していく群像劇。総上映時間123分のうち着衣時間は18分という触れ込みで、人間の性欲に真正面から向き合った作品だが、その脚本の面白さに若手実力派の池松壮亮、東京ガスのCM「ガスの仮面」で話題を呼んでいる新進女優の門脇麦ほか、新井浩文、窪塚洋介、滝藤賢一、三津谷葉子ら豪華キャストが集結した。

公開された予告編は、登場人物それぞれの思惑が交差し、笑い声に陰口、怒号や嬌声が飛び交い、「日本映画史上最もハダカなドラマ」というコピーや映倫の「R18＋指定」マークがセンセーショナルに浮かびあがる。本能のままに饗宴に明け暮れる人々が、次第に身も心も裸にさせられていく一夜を予感させる映像になっている。

「愛の渦」は2014年3月1日から公開。