パトリシア・コーンウェル「検屍官」映画化、2015年公開に向けて再始動
2013年8月26日 11:45
[映画.com ニュース] 米作家パトリシア・コーンウェルの大ベストセラーで、女性検屍官ケイ・スカーペッタが活躍する「検屍官」シリーズの映画化プロジェクトが2009年に立ち上がって以来、ほとんど動きが見られなかったが、コーンウェルの出版社移籍とともに、2015年公開に向けていよいよ本格的に始動することになりそうだ。
米ハリウッド・レポーター誌によれば、コーンウェルはこのほど米ペンギン社を離れ、米ハーパーコリンズ社傘下の「ウィリアム・モロウ」レーベルと契約。契約金は新刊2冊で1000万ドル(約10億円)以上とされる。
今回のハーパーコリンズへの移籍に関しては、同社の姉妹会社で映画化を担当する米Fox2000のエリザベス・ゲイブラー社長が大きな役割を果たしたといい、それも映画化を前進させる努力の一環だったようだ。ゲイブラーは「なるべく早く製作に着手したい」とし、2015年中の公開を目指したいと話した。
「検屍官」の映画化企画は、当初からアンジェリーナ・ジョリーがスカーペッタ役で主演することを前提に進められてきた。コーンウェルは自作の映像化に関して非常に慎重なため、これほどのベストセラー作家としては意外なことだが、これまで1作も映画化されていない(「捜査官ガラーノ」シリーズのテレビ映画2本のみ)。ジョリーの起用はコーンウェルの希望でもあるため、現時点では確定はしていないが、今後もその路線で進められることになりそうだ。