黒人初の大リーガーを描く「42」予告、イチローの雄姿で開幕

2013年8月22日 10:00

［映画.com ニュース］　史上初の黒人メジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンの半生を描く「42 世界を変えた男」の予告編が公開された。後にメジャーリーグで初めて全球団共通の永久欠番となる「42」を背負った名選手の姿が胸を打つ映像に仕上がった。

ロビンソンとブルックリン・ドジャース（現ロサンゼルス・ドジャース）のジェネラル・マネージャー、ブランチ・リッキーの交流を軸に、白人選手しかいなかったメジャーリーグに新風をもたらし、世界に向けて本当の自由を示した男たちのドラマを描く。ハリソン・フォードがリッキーに扮し、ロビンソン役を新鋭チャドウィック・ボーズマンが演じた。

このほど公開された予告編では、人種を理由に嫌悪され嫌がらせを受けるロビンソンが、リッキーの激励を支えに「やり返さない」態度を貫き、プレーで周囲の人々を変えていく姿がドラマティックに展開され、感動の本編を予感させる。冒頭には、ニューヨーク・ヤンキースで活躍するイチロー外野手が映し出されており、日本人も活躍する現在の大リーグは、ロビンソンの勇気と努力と賜物であることが印象づけられている。

また、脚本を読んでリッキーに魅了されたというフォードも、入念なリサーチと特殊メイクで実在した人物を熱演しており、「本当にいい映画は、歴史や真実を知り、何が人を動かすか、何が人に影響を与えるかを理解して描かれたものだと思う。また、観客がストーリーを体験し、感情移入できるものだ。『42 世界を変えた男』は、すべての要素を備えている」と、並々ならぬ熱意でアピールしている。

「42 世界を変えた男」は、11月1日から全国で公開。