巨匠マルコ・ベロッキオが描く尊厳死をめぐる3つの物語「眠れる美女」予告編
2013年8月5日 19:07
[映画.com ニュース]イタリアの巨匠マルコ・ベロッキオが尊厳死をテーマにした新作「眠れる美女」の予告編が公開された。
イタリア全土で論争が巻き起こった実際の出来事を背景に、2年の歳月を費やして撮りあげた人間ドラマ。17年間植物状態にあった女性の尊厳死をめぐり、娘を看病するため女優としてのキャリアを捨てた母と俳優志望の息子、病床の妻に頼まれて延命装置を外した過去を持つ政治家と彼の娘、自殺願望のある女性と彼女を救おうとする男性医師の物語を同時展開し、尊厳死問題に直面した人々の葛藤を深く温かい洞察力で描く。
フランスの大女優イザベル・ユペール、伊名優トニ・セルビッロらが出演。このほど公開された予告編は、大切な人が生と死の瀬戸際にいる人々の苦悩や、その中にあるかすかな希望を垣間見せ、愛すればこそ生かそうとするのか、それとも本人の希望を優先させるべきなのかという、永遠の命題を我々に突き付ける。劇中のほとんどが即興演技だという、役者たちの力強い言葉の応酬にも注目だ。
「眠れる美女」は10月19日から、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。