リメイク版「スローターハウス5」脚本家にチャーリー・カウフマン?
2013年7月16日 06:00
[映画.com ニュース] オスカー脚本家のチャーリー・カウフマンが、ユニバーサルが自社の「スローターハウス5」(1972)をリメイクする企画に参加する可能性が出てきた。
時間を超越してさまよう男性を描く、カート・ボネガードの同名SF小説の再映画化で、メキシコの鬼才ギレルモ・デル・トロ監督がメガホンをとる。デル・トロ監督は「カウフマンと1時間半ほど話して、この小説を映画化する完璧な方法を思いついたんだ」と英デイリー・テレグラフに語った。しかし、「カウフマンは、ギャラが高い脚本家だからね」とも発言しており、今後の動向から目が離せない。
「マルコヴィッチの穴」やオスカー受賞作の「エターナル・サンシャイン」のように、現実と虚構が入り乱れる作風はカウフマンが得意とするところで、原作の時系列を頻繁に前後させる複雑な展開とは相性がよさそうだ。デル・トロ監督は、過去・現在・未来を同時に見ることができる異星人の描写に頭を抱えていたようだが、“時間に縛られない”存在として描くというカウフマンのアイデアが気に入ったと話している。
リメイク版「スローターハウス5」は、デル・トロ監督が2008年にユニバーサルと結んだ契約に含まれていた1本で、ながらく進捗が見られなかった。スタジオはデル・トロ監督の次回作として希望しているようだ。
カウフマンは「脳内ニューヨーク」で監督デビューを果たしており、現在はアニメーション映画「Anomalisa(原題)」をデューク・ジョンソンとともに監督している。