シリーズ最高の出足「ハングオーバー」、前作で警視庁から“おしかり”
2013年7月3日 20:00
[映画.com ニュース] シリーズ最高の滑り出しをみせた人気“二日酔い”コメディの完結編「ハングオーバー!!! 最後の反省会」だが、前作「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い国境を越える」の公開時には警視庁麻布警察署から“おしかり”を受けていたことがわかった。
前作「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い国境を越える」は、18歳以下にはふさわしくないシーンが多々あり、日本ではプロモーション的なデメリットを考慮し、修正を加えてR15+(15歳未満の観賞を禁止)での上映が決定していた。しかし、劇場側の熱い要望もあり、「ハングオーバー」が起きそうな大人の街・六本木にあるTOHOシネマズ六本木ヒルズ限定で、無修正&ノーカットのR18+(18歳未満の入場・観賞を禁止)バージョンを日本で初めて公開した。
「オトナ限定R18+無修正バージョン」は、上映初日から満席が続き、六本木での入場者が全国の11%を占めたほど。ネット上でも口コミで評判を呼び、上映規模の拡大を求める声が高まる一方だった。しかし、“ノーハングオーバー”な観客があまりの下品な内容を問題視し通報したことで、配給のワーナー・ブラザースは警視庁から“おしかり”を受けたという。
同社は、前作の“反省”を生かし、完結編となる今作のレイティングをPG12(12歳未満の観賞には成人保護者の助言や指導が適当)とし、公開に踏み切った。全米はもちろん、イギリス、カナダ、オーストラリアなど世界各国では、日本のR15+相当のレイティングを受けているだけに、異例の事態であったことがうかがえる。