【全米映画ランキング】「スノーホワイト」首位 「アベンジャーズ」は全米歴代3位に

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［映画.com ニュース］　6月に入った全米ボックスオフィス。メモリアル・デイの後の週は通常コメディがブッキングされることが多いが、今年はアクションアドベンチャー「スノーホワイト」が公開され、週末3日間で約5600万ドルのオープニング興収をあげ、見事首位デビューを果たした。

同作はユニバーサル映画100周年とグリム童話誕生200周年を記念し、グリム童話集のなかで最も有名な物語のひとつといわれる「白雪姫」をオスカー女優シャーリーズ・セロン、「トワイライト」のクリステン・スチュワート、「マイティ・ソー」のクリス・ヘムズワース主演で映画化した超大作。3月に公開された今年もうひとつの白雪姫映画「白雪姫と鏡の女王」（ターセム監督＆ジュリア・ロバーツ主演）がオープニング興収約1800万ドルしかあげられなかったことから、業界内ではあまり高い数字を見込んでいなかったが、ふたを開けてみれば、前週の「メン・イン・ブラック3」のオープニング興収約5500万ドルをも上回る大ヒットとなった。

レビューは賛否半々だが、白雪姫役に「トワイライト」で人気が爆発したスチュワートを起用し、「トワイライト」ファンの女性客を集客したことが本作をヒットに導いたようだ。共演はボブ・ホスキンス、イアン・マクシェーン、レイ・ウィンストン、ニック・フロスト、トビー・ジョーンズら英国系俳優で固められ、監督も英国出身のCMディレクター、ルパート・サンダースが務めた。

約2800万ドルの興収で2位となったのは前週首位の「メン・イン・ブラック3」。累計興収は1億ドルを突破したが、約1億1200万ドルとやや物足りない。このままの調子で推移すれば最終興収は1億8000万ドル近辺ということになり、「メン・イン・ブラック」（1997年／2億5070万ドル）、「メン・イン・ブラック2」（02年／約1億9000万ドル）に次ぐ、シリーズ最低記録となってしまう。だが、国外では中国などが好調なため、全世界の累計興収は約3億8500万ドルを記録。最終興収は約6億5000万ドルが見込まれており、見込み通りとなれば、こちらはシリーズ最高興収となる。

3位は「アベンジャーズ」。公開5週目でも約2000万ドルの興収をキープし、先週末ついに「ダークナイト」の興収約5億3300万ドルを抜き、全米歴代3位に躍り出た。累計興収は約5億5270万ドルとなり、残すはジェームズ・キャメロン監督の2作「タイタニック」（97、12年／約6億5800万ドル）と「アバター（2009）」（09年／約7億6050万ドル）となったが、最終興収はどうやら6億ドルあたりに止まりそうだ。

その他10位には、アンディ・ガルシア、オスカー・アイザック、カタリーナ・サンディノ・モレノ、ルーベン・ブラデス、エバ・ロンゴリアらラテン系俳優が大挙出演したメキシコの戦争エピック「For Greater Glory」がランクインした。

今週末は巨匠リドリー・スコット自らが名作「エイリアン」の前日譚を描いたSF超大作「プロメテウス」（ノオミ・ラパス、マイケル・ファスベンダー、シャーリーズ・セロン主演）に、ドリームワークスアニメの大ヒットシリーズ第3弾「マダガスカル3」が公開となる。