新垣里沙、モー娘。卒業後、初の映画主演は思い出いっぱい湘南ロケ

［映画.com ニュース］　「モーニング娘。」を卒業したばかりの新垣里沙が5月28日、神奈川・藤沢市役所で行われた映画「とびだせ新選組！」の製作会見に、共演の永澤俊矢、小野寺昭、野伏翔監督らとともに出席。「劇場版ほんとうにあった怖い話3D」以来、約2年ぶりの映画出演となる新垣は、亡き大女優の忘れ形見で劇団員の典子に扮する。

今月18日の日本武道館公演で、同グループを卒業した新垣は「ひとりの女優としてやっていきたいと思っているので、共演者の方々からいろいろなことを吸収して、ひとつひとつのお芝居を自分のものにしていきたい」と意気込む。秋公開の主演映画「デイズ」が撮影済みだが、卒業後単独では初の大仕事。横浜出身だけに、ロケ地の藤沢には小学生時代に遠足で来るなど愛着がある。「江ノ島水族館が大好き。モー娘。時代には、雑誌の企画で海の家で1日アルバイトをしたこともあります。いつかデートで来てみたいですね」とほほ笑んだ。

今作は、「ボクの女に手を出すな」「新宿純愛物語」で知られる故桑原譲太郎さんの同名小説が原作。劇団夜想会による舞台公演を経て映画化が実現し、「初恋　夏の記憶」の野伏監督のもと、8月21日にオール藤沢ロケでクランクインする。物語は、女性だけで新撰組隊士を演じる舞台公演「ミュージカル新選組・誠」の稽古中、幕末の世から突然、本物の新撰組の面々が飛び出してくる。全く会話がかみ合わないなか、サーファーで劇団員の高岡俊平、劇団で沖田総司を演じる典子、本物の沖田の間には、徐々に不思議な友情が芽生えていく。

野伏監督によれば、江ノ島、湘南台、遊行寺など市内をはじめ鎌倉でも撮影するという。同市後援の映画は、谷村美月主演作「海の上の君は、いつも笑顔。」（2009）があり、第2弾という位置づけだ。「とびだせ新選組！」は2013年春、神奈川県内の劇場で封切り後、全国で順次公開予定。