井上真央、満面の笑みで「綱引いちゃった！」クランクアップ

［映画.com ニュース］　女優の井上真央の主演最新作「綱引いちゃった！」がこのほど、ロケ地となった大分市内でクランクアップを迎えた。この日は、松坂慶子、西田尚美、ソニン、渡辺直美ら“つなむすめ”8人と玉山鉄二もそろっての撮了。井上は、「本当にあっという間でした。これだけ楽しく穏やかに、フラットな感じで現場にいられることはなかなかないので、毎日が楽しかったです」と満面の笑みを浮かべ、約40日間におよんだ大分ロケを振り返った。

「舞妓Haaaan!!!」「なくもんか」の水田伸生監督の最新作となる今作は、実在した女子綱引きチームを題材にした人情喜劇。井上演じる大分市役所広報課勤務の千晶は、市のPRに躍起になった市長から女子綱引きチーム結成を厳命されてしまう。廃止の危機にある給食センターに勤務する母（松坂）や同僚たちとタッグを組み、綱引きの魅力に気づきながら絆を深めていく姿を描く。

最終日となった12月7日は、世代の壁を越えた“つなむすめ”8人が思い思いに自主トレに励む回想シーンを撮影。昼食では地元の人々が豊後牛やとり天など大分料理を振舞うなど、アットホームな雰囲気でキャスト、スタッフともに終始笑顔が絶えなかった。撮影が早く終わった日に居残り練習を行うなど、一貫して精力的な姿勢を見せた井上は「世代の違う8人の女子たちと一緒にワイワイガヤガヤ楽しかったですね。そこを、まるでお父さんのように水田監督がまとめてくださっていましたし、すごくほのぼのとして温かい現場でした」と振り返った。

同作は、大分市による全面協力で、11月1日にクランクインした。キャスト陣は、見学に訪れた現地の人々と会話を楽しむこともしばしば。全編にわたり大分弁を披露した井上は、「本当に大分県民の皆さんは優しくて温かいんです。ご飯はおいしいし、景色もきれい。本当にいい街に出合えました」とすっかり気に入った様子だ。それだけに、「皆さん、映画の公開を楽しみにしていらっしゃるようなので、劇中同様、大分の町おこしに少しでも貢献できたらうれしいです」と人柄がにじみ出るコメントを寄せた。

「綱引いちゃった！」は、2012年秋に全国で公開。