山田孝之、ぼけーっと撮影した主演作をまったりアピール

2011年10月23日 17:33


「指輪をはめたい」舞台挨拶に立った山田孝之
「指輪をはめたい」舞台挨拶に立った山田孝之

[映画.com ニュース] 俳優の山田孝之が10月23日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催中の第24回東京国際映画祭に、特別招待作品として出品された主演作「指輪をはめたい」の公式上映に際し、岩田ユキ監督とともに舞台挨拶に立った。

同作は、スケートリンクで転倒し、恋人に関する記憶だけを失くしてしまった独身男子の結婚相手と記憶をめぐるラブファンタジー。記憶をなくした主人公・片山の前に現れた3人のタイプの違う女性たちのなかから、カバンに入っていた婚約指輪を渡すはずだった女性を探す物語が、コミカルかつせつなく描かれる。

片山を演じる山田は、3人の女性の間でほんろうさせられる役どころで「転んだり、走ったり、殴られたり、意外と動きがある役だった」と述懐。初のお披露目となる観客を前に、「こういう(結婚をテーマにした)映画なので、女性の人が多く来ると思っていたんですが、男性の方も多くてうれしいですね。原作は男性の方(伊藤たかみ)ですし、僕自身、この台本を読んで面白いと感じたものを世の男性にも伝えたいと思ったんです」と明かした。

岩田監督は「私もたどたどしくて、山田さんもだとたどしいので、お互いたどたどしく、ジワ~っとしていました(笑)」とニッコリ。それでも、「山田さんにしか伝わらないこともあって。私は輝彦として脚本を書いていて、山田さんは、その輝彦になりきって、輝彦のことを一番考えている。一番考えている人にしか伝わらないこともあって、それが伝わった瞬間はうれしかったですね」と語った。

本編の96%に出ずっぱりという山田にとって、睡眠時間の確保が難しかったという。「記憶をなして天然ボケの役なので、物事を深く考えないようにしていました。いつもは気合いをいれるんですが、ぼけーっとしていたり。睡眠時間が少なかったので自然とぼけーっとできた(笑)」と、はにかみながら撮影秘話を語った。

指輪をはめたい」は、11月19日から全国で公開。

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