浅丘ルリ子ら女優50人、極寒の雪山で躍動 「デンデラ」予告

2011年4月18日 20:54


山形・庄内の雪山で撮影
山形・庄内の雪山で撮影

[映画.com ニュース] 天願大介監督、浅丘ルリ子主演の映画「デンデラ」の予告編を、映画.comが独占入手した。古代日本に残る「姥(うば)捨山伝説」が題材になっており、死んだと思われていた老女50人が実は生きていたという設定。浅丘をはじめ倍賞美津子山本陽子草笛光子ら豪華女優陣が、壮絶な環境で撮影していた様子がうかがえる。

佐藤友哉の同名小説が原作で、さまざまな思いを抱えながら過酷な自然状況のなかで集落を築き、懸命に生き延びてきた老女たちの姿を丹念に描く。天願監督は、姥捨山伝説をテーマに製作した「楢山節考」でカンヌ映画祭パルムドールを戴冠した、故今村昌平監督の長男。この衝撃作に日本映画界をけん引してきた女優陣が結集し、山形・庄内の雪山で撮影を敢行した。

特報では、浅丘演じる主人公カユが雪山に捨てられるシーンから始まる。その後、集落に行き着き「ここは一体、なんだな……」とつぶやくひと幕も。さらに、草笛らの「オレは心の底から村をたたきつぶして、村よりも豊になることが一番の敵討ちではねえすか」「死ななくていかったな、本当にいかったな」といった魂の叫びが続けざまに映し出される。

そして「過酷な状況のなか、生きることをあきらめない女たちがいた」というナレーションのもと、老女たちの生への渇望が、画面全体から痛いほどに飛び込んでくる。女優たちが、文字通り生死をかけて挑んだ同作は、阪本順治監督作「大鹿村騒動記」とともに、鑑賞料金1000円での興行が決定している。

デンデラ」は、6月25日から全国で公開。

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