カヒミ・カリィ、パルム・ドール「白いリボン」に「グサッとやられた」

2010年12月21日 20:17


ハネケ監督の描く世界観に感嘆
ハネケ監督の描く世界観に感嘆

[映画.com ニュース] カンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞した、オーストリアの鬼才ミヒャエル・ハネケによるミステリー「白いリボン」のトークイベントが12月21日、都内の劇場で行われ、アーティストのエドツワキとミュージシャンのカヒミ・カリィが出席した。

同作は、第1次世界大戦直前の北ドイツの小さな村を舞台に、プロテスタントの教えを守って慎ましく暮らしてきた住人たちが、次々と不可解な事故に襲われていく姿をモノクロ映像で描き出した異色作。パルム・ドールのほか、ゴールデングローブ賞外国語映画賞など多数の映画賞を受賞した。

エドは、さまざまな演出手法を駆使するハネケ監督を「哲学者みたいなたたずまいをしていて、とてもフォトジェニック。作品を知ってとりこになった」と称賛。さらに「もともとモノクロ映像や写真が好きなので、ひかれる世界観だった。今は少なくなったモノトーンの映像にイマジネーションを喚起される。フェルメールの絵画から抜き取ったような映像」と分析した。

ハネケ監督のファンを公言するカリィは、「初めて見た『ピアニスト』が素晴らしかった。この作品では精神が揺らぐような感情を味わいつつ、不思議な癒しも感じた。地味そうで派手な映画で、グサッとやられた」とコメント。また、「実は私も両親がプロテスタントで、6人兄弟で育ったから、見ていて子どものころを引き出されるようだった」と心情を吐露した。

白いリボン」は東京・大阪で公開中。以降、全国で順次公開。

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