同郷・中国遼寧省の観客に、「鋼のピアノ」主演俳優&監督も感激

2010年10月29日 16:15


労働者階級の悲哀を描く
労働者階級の悲哀を描く

[映画.com ニュース] 第23回東京国際映画祭コンペティション部門に出品された中国映画「鋼のピアノ」が10月28日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで公式上映され、チャン・メン監督、主演のワン・チエンユエン、プロデューサーのジェシカ・カムとチェ・グァンソクが上映後のティーチインに出席した。

90年代初頭の中国を舞台に、離婚を突きつけられたチェン(チエンユエン)が「ピアノを買ってくれるなら誰とでも一緒に暮らす」という娘の言葉を胸に、無謀にもくず鉄でピアノを作り始める。中国が資本主義へと移行するなか、時代に取り残される労働者階級の悲哀を温かな視線で見つめる。

メン監督は、「今日ここで皆さんと本編を見て、改めて『いい映画だな』と思った」と満足げ。チエンユエンは「私が東京を好きなように、ぜひこの作品を皆さんに好きになってほしい」とアピール。客席の中国人から劇中の方言について質問が出ると、「あなたも遼寧省出身なんですね。僕も監督も同じ遼寧省生まれですよ」と感激した様子だった。

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