鶴瓶、映画館のない式根島で米3Dアニメ「怪盗グルー」プレミア

2010年10月1日 06:02


映画館のないのどかな島で、最新3D映画の幕が開く
映画館のないのどかな島で、最新3D映画の幕が開く

[映画.com ニュース] 全米で初登場1位を獲得した大ヒット3Dアニメ「怪盗グルーの月泥棒 3D」のジャパンプレミアが10月10日、人口約570人の東京・式根島で行われることが決定。同島で新作映画のプレミアが行われるのは史上初めてで、日本語吹き替えを担当した笑福亭鶴瓶が上陸する。

式根島は、東京都心から南方約160キロに位置する。1703年の地震と津波によって新島から分離した離島で、周囲12キロの自然に囲まれた島では、海中温泉や海水浴、釣りなどのレジャーで親しまれている。しかし、島内に映画館はなく、35ミリフィルムの映写機もない。以前は16ミリフィルムの上映会を集会所で開いていたこともあったが、それも長らく行われていない。

隣の新島(人口約2600人)でも、毎年夏に両島の子どもたちを対象にした16ミリ映画の上映会が行われていたが、16ミリフィルムの映画は新作も乏しく、上映会は4年前を最後に開かれていないという。島民は、スクリーンで映画を見るためには船で東京都心まで行かなければならず、同作を配給する東宝東和は「映画館になかなか行けない人たちに、ぜひ最新の3D映画をスクリーンで鑑賞してもらいたい」という思いから、同島でのプレミア開催を決めた。

会場は式根島中学校の体育館で、同島在住の12人の中学生、20人の小学生を筆頭とした全島民を含め、自由参加が可能だ。上映には米国のテクニカラー社が開発し、富士フイルムが提供を開始した「Technicolor 3D」システムを採用。同システムを使えば、既存のフィルム映写機をそのまま利用して3D映画の上映が可能になるという。

プレミアに参加する鶴瓶は、式根島に初上陸の予定で「今からどんな島なのか楽しみです。たくさんお客さんが来てくれるといいですね。だまされたと思って見に来てほしい。ビックリしますから。“僕”目的で来てもらっても構いません(笑)。最後は3Dにハマると思いますから」とコメントを寄せている。

怪盗グルーの月泥棒 3D」は10月29日から全国で公開。

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