「関ジャニ∞」大倉忠義、映画初出演「大奥」で二宮と決闘

［映画.com ニュース］　「関ジャニ∞」の大倉忠義が、二宮和也と柴咲コウの主演で人気漫画を映画化する「大奥」で映画初出演を果たすことが分かった。大倉は、男女の役割が逆転した大奥で、二宮扮する水野祐之進をライバル視して決闘を仕掛ける剣の達人・鶴岡を演じることになり、「豪華な共演者の方々のなかで、自分の色を出せるように頑張ります」と意欲満々。ほかに堀北真希、玉木宏、阿部サダヲの出演も発表された。

同作は、少女コミック誌「MELODY」（白泉社）に連載中のよしながふみの同名漫画が原作で、累計発行部数は160万部。ナゾの疫病が原因で男の人口が激減した江戸時代、女将軍に3000人の美男子が仕える大奥を舞台に、嫉妬と陰謀が渦巻く“男の園”の世界を描く。

「必殺仕事人2009」以来の時代劇出演となる大倉は、劇中で事務所の先輩・二宮を徹底的に敵視する。大奥で右に出る者がいない剣の腕前を持ちながら、剣道で水野に敗北を屈したことが発端となり、体の関係をもっていた上司の松島に捨てられ乱心。水野との鬼気迫る殺陣は、大きな見せ場のひとつといえる。それだけに、「初めて二宮さんと共演することになり、とても楽しみにしています。また、現場では色々と勉強させてもらいたいです」と4月のクランクインが待ち切れない様子だ。

玉木は、大奥で将軍にお目見えできるエリート集団“御中臈（おちゅうろう）”のひとりで、将軍のちょう愛を受けての出世を目論む松島に扮する。原作の斬新な切り口に夢中になったそうで、「フィクションでありながら、僕が演じる松島を含め、登場人物ひとりひとりの気持ちに共感することができました。原作と同じく、今の世の中に向けて大切なことがたくさん詰まった作品になるよう、大奥の一員、松島をしっかりと演じたいと思います」と決意をにじませた。

さらに、二宮演じる水野と思いを寄せ合いながらも、身分違いの恋に思い悩む幼なじみのお信に、堀北が挑む。NHK大河ドラマ「篤姫」に出演しているが、時代劇映画は初出演。「役者として尊敬する二宮君と共演させていただけるということで、大変うれしく思います。好きな人を大奥に送り出す役どころですが、幼なじみ同士の、お互い素直になれない恋の行方を楽しみにしてほしいです」。テレビ、映画を通じて初の本格時代劇出演となる阿部は、大奥に入って10年になる古参の杉下役。新入りの水野に大奥での作法や生き方を教える役どころで、「杉下、格好いいですっ！　江戸時代に近い体型を生かして頑張ります」と張り切っている。

「大奥」は松竹とアスミック・エースの共同配給で、10月1日から全国で公開。