東宝スタジオ、総額50億円をかけた第2次改造計画の概要を発表

2009年1月15日 12:00


早稲田大学大学院国際情報通信研究科・安藤紘平教授(左)、 東宝株式会社専務取締役・中川敬氏
早稲田大学大学院国際情報通信研究科・安藤紘平教授(左)、 東宝株式会社専務取締役・中川敬氏

[映画.com ニュース] 東宝は1月14日、東宝スタジオ(東京都世田谷区成城・砧)の第2次改造計画と、早稲田大学との連携プロジェクトの概要を発表した。

東宝スタジオは、1932年に設立(当時の名称は東宝撮影所)。以来、「七人の侍」や「ゴジラ」といった名画の撮影に使用されてきた。04年からは第1次改造計画として、50億円をかけて撮影ステージ6棟、プロダクションセンターほか付帯設備6棟の建設などを行ってきたが、これらは08年6月に完了。続けて、さらに50億円を投資し、施設のさらなる充実化を目指す第2次改造計画が、今年春から始まるとのこと。

今回の第2次改造計画では、現在1棟しかないポストプロダクションセンターを新たに1棟建設(10年夏竣工予定)。08年は映画・TV39本、CM150本の撮影が同スタジオで行われたものの、ポスプロまでを同スタジオ内で行ったものは5割程度に留まる状態だったが、ポスプロセンターが2棟体制になることにより、撮影からポスプロまでを同スタジオ内で完結できる作品が増える。そのほか、老朽化したNo.5・6ステージをそれぞれ100坪、150坪の新ステージに建て替え、スタッフルーム2棟を新たに建設することで、より多くのプロダクションを誘致する構え。都内で行われた発表会見に出席した東宝専務取締役・中川敬氏は、「20~30年先の基礎固めができると思う。多くの製作スタッフに受け入れられる開かれたスタジオになる」と語った。

一方、早稲田大学との連携プロジェクトについては、早稲田芸術科学センター(埼玉県本庄市)を中心に、早稲田大学が運営管理する専用ネットワークを構築。都内の主要プロダクションや現像所を結びつけて、設備・費用・労力・時間等を抑えながら、映像素材のやりとりなどを可能にするほか、東宝スタジオ内に早稲田大学の映像研究室を設置、学生向けに映画製作へのインターンシップなども行う。

東宝スタジオと早稲田大学の連携は、すでに「隠し砦の三悪人/THE LAST PRINCESS」「私は貝になりたい」などでも行われ、多くのインターンが制作に参加している。

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