「TOKYO!」舞台裏でゴンドリーVSカラックスの争い勃発?

2008年8月25日 12:00


監督への陰口が出る出る!
監督への陰口が出る出る!

[映画.com ニュース] ミシェル・ゴンドリーレオス・カラックスポン・ジュノら、仏韓の3人の鬼才監督が、東京の街を舞台に描いたオムニバス映画「TOKYO!」。現在大ヒット公開中の本作の舞台挨拶が、8月23日、東京・渋谷のシネマライズにて行われ、ポン監督編の香川照之、ゴンドリー監督編の藤谷文子加瀬亮伊藤歩が登場した。

ひとり暮らしの家で10年間引きこもり続ける男を演じた香川は、「なかなか変わった男をやり切れたと思っていたんですが、撮影後にカンヌ国際映画祭で、ミシェル・ゴンドリー監督とレオス・カラックス監督に会った瞬間に、『僕が作った人間像なんて本当に普通だったな』と思いました。あの2人はド変態です!」と、世界的な監督に対しても言いたい放題。

続けて、「最初は作品1本につき30分という制限があって、ポン・ジュノ監督の余った数十秒をミシェルとレオスで取り合いになったそうです。出来上がった作品は2人とも40分くらいになってましたけど(笑)。レオスは『なぜ、俺の作品が1番最後じゃないんだ』というだけで取材を何個も断っていたし、ミシェルも新聞に載った写真がレオスより自分の方が小さいと怒っていました」と、映画の舞台裏で繰り広げられていた鬼才同士の熾烈な争いを激白。

一方で以前から大ファンだったというジュノ監督作品に出演したことについては、「やっと出会えたという感じで、幸せな3週間(撮影期間)でした。若いのに、本当に映画のことを良く知っている」と大絶賛だった。

そんな香川から「加瀬君は(ゴンドリー監督に)不満があるみたいです」と話をふられた加瀬は、「つらい記憶は忘れてしまうので……」と前置きしつつも、自身が演じたゴンドリー監督の分身とも言える映画監督役について、「自分の映画のことしか考えてなくて、明るく人を傷つける男。かわいらしさや少年らしさは、監督が自分を正当化するために要求したのでは」と分析。自身の役柄を通してしっかりと監督への不満を漏らしていた。

Amazonで今すぐ購入

DVD・ブルーレイ

Powered by価格.com

関連ニュース

映画ニュースアクセスランキング

本日

  1. 永瀬廉×出口夏希「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」本予告完成 主題歌はsuisがカバーした「若者のすべて」

    1

    永瀬廉×出口夏希「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」本予告完成 主題歌はsuisがカバーした「若者のすべて」

    2024年5月14日 07:00
  2. 八木勇征、鈴木おさむの渾身作に主演 「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」共演は井上祐貴、櫻井海音、椿泰我

    2

    八木勇征、鈴木おさむの渾身作に主演 「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」共演は井上祐貴、櫻井海音、椿泰我

    2024年5月14日 05:00
  3. 「ブレードランナー 2049」続編ドラマにミシェル・ヨーが主演

    3

    「ブレードランナー 2049」続編ドラマにミシェル・ヨーが主演

    2024年5月14日 09:00
  4. スティーブ・ブシェーミ、ニューヨークで相次ぐ通り魔被害で緊急搬送

    4

    スティーブ・ブシェーミ、ニューヨークで相次ぐ通り魔被害で緊急搬送

    2024年5月14日 22:00
  5. もしも、ディズニー・ヴィランズに子孫がいたら? 「ディセンダント」最新作が7月12日配信

    5

    もしも、ディズニー・ヴィランズに子孫がいたら? 「ディセンダント」最新作が7月12日配信

    2024年5月14日 13:00

今週