ジョージ・クルーニー、国連平和大使に任命される!
2008年1月21日 12:00
[映画.com ニュース] 中東を舞台にしたポリティカルスリラー「シリアナ」(05)の演技で、アカデミー助演男優賞を受賞した俳優のジョージ・クルーニーが1月18日、潘基文(ハン・キブン)国連事務総長から“国連平和大使”に任命された。
クルーニーは、06年9月14日に国連安全保障理事会で、国連平和大使でノーベル平和賞受賞作家ビーゼルと共に、アフリカのスーダン西部ダルフール地方における“ジェノサイド(大虐殺)”の実態を演説するなど、多くの難民を生んだダルフール紛争の解決を求めて運動してきた。今後は、国連(UN)軍による平和維持活動の認知度を世界各地で広める役割を担う。
国連平和大使は現在、アメリカ人俳優マイケル・ダグラス、世界的な指揮者兼ピアニストのダニエル・バレンボイム、ブラジル人作家パウロ・コエーリョ、イギリス人動物行動学者ジェーン・クードル、チェロ奏者のヨーヨー・マ、ヨルダンのハヤ王女(夫はUAEのシェイク・モハメド殿下)、作家エリ・ビーゼル、日本のバイオリン奏者五嶋みどりがおり、クルーニーで9人目となる(モハメド・アリ、ルチアーノ・パバロッティなど前任者もいる)。
クルーニーは1月31日、ダルフールのUN軍総本部で行われる任命式に参加する。
また、クルーニーは「オーシャンズ」シリーズの親しい仲間のブラッド・ピット、マット・デイモン、ドン・チードル(「ホテル・ルワンダ」)、製作者ジェリー・ワイントローブと共に、チャリティ基金「Not On Our Watch」を設立。名声を利用して、200万人とも言われるダルフール紛争の難民救済などの人道支援への協力を呼びかけている。07年12月にはそうした平和活動が認められて、ローマでチードルと共に平和サミット賞を授与された。
07年にはダルフール紛争の実態を描くポール・フリードマン監督のドキュメンタリー映画「Sand and Sorrow(砂と哀しみ、の意)」のプロデューサー兼ナレーターを務めた。